鷹の台
西武国分寺線に乗って、降りたのが「鷹の台」ちゅう駅。単線の小さな駅や。「薬飲むのに、何ぞ食べなあかんなー」中華料理の看板が目に入る。入り口に張り出されたメニューを見て尻込みする。「チャーシュー麺」が500円しない。「あかん・・・」次に来たのは、コーヒー屋。洒落た造りで居心地は良さそう。でも、ケーキしかなさそうだし、禁煙に違いないからパス。「しゃーないなー時間ないし・・・」と決意して入ったんが、古いたたずまいの蕎麦屋。一足先に入った男性は、常連なのかいきなり「アジフライ定食」を頼んでいた。「蕎麦屋なんだから、蕎麦かうどん頼めよー」私は、「天ざる、お願いしますー」頼んでから一応メニューを眺めると、充実の品書き。焼き鳥・焼きトン各種、焼肉丼、・・・・・・日本酒も八海山や〆張鶴が置いてある。「飲みたいけどあかんなー」店内をキョロキョロしていると、坂本冬美の色紙以上にインパクトの有る品書きが目にとまった。「新月御膳」想像を絶する御膳だ。「煮卵ラーメン 半ライス タコ刺し 750円」タコ刺しをつまみに〆張鶴を飲んで、半ライスラーメンで仕上げれば、1,250円で晩飯OKちゅうことか。「蕎麦は、歯ごたえがあって私には美味しかった」と、一応新月さんに敬意を表して書いておく。海老も立派なんが2本あったし、野菜も付いてた。そうそう、店のおばちゃんもいい人だった。お茶は出されていたんだけれど、蕎麦を運んできてくれた時に私は薬をテーブルに置いていた。それを見て、おばちゃんは黙って水を置いていってくれた。ほんまええ人やった。もう、行く機会はないだろうけどなー。