眠れない夜の始まり
連れ合いが田舎に帰った。帰った、と言っても遅ればせながらの季節帰省というところだ。無愛想な私に愛想をつかしたわけではない。(と勝手に思っている…)同日、私はくしくも関西方面への出張。遅めのブランチを一緒に食べ、東京駅までは同じ電車で向かう。時間帯もほとんど違わないのだが、「先に降りるのは嫌だ」そう、連れ合いがいうので別々の新幹線。妙な夫婦だ、と思う。それはさておき、今日の私は自分でもわかっていたが口数が少なかった。貧血気味でもあったが、ここ数日、確実に私の頭は仕事モード。数年伸ばしてきた売上げ実績だが、来期は目玉を作り得ていない。誰かが落とした売り上げをもカバーして余りある成果を上げてきたが、来期は期待できない。それが悩みの種となっている。「増税なき改革」どこぞの政府が提唱するように、売上げ拡大が見込めなければ経費削減策に走らざるを得ないが、そうもいかないのが中小企業の実態だ。打ち出の小槌のような消費税増税策など持ち合わせていないのが一般企業。夕刊を見れば、「1時間短縮で11億円減」とある。選挙の開票事務を1時間短縮すれば市町村で11億円を削減できるという。休日出勤手当てを貰っている職員はさぞかしチンタラ作業をしていることだろう。書かれてはいないが弁当なんかも支給されているやも知れない。高齢者が多い中で、すべてを「マークシートにしろ」なんてことは言わないが短縮の方法はいくらでもあるだろう。「ホワイトカラー何とか」と言う前に、公務員の給与見直しを早いところやってくれ。わが社の経費見直しもせなあかん。給与見直しもせなあかん。時間だけ潰している給与泥棒を、早いところ排除しなければ利益確保は困難だ。そう言う私も例に漏れず給与泥棒かも知れない。明日は早い。本社のアホ連中を引き連れて、抜かりなく切り抜けられるかどうか…不安で眠れない夜はすでに始まっている。