カテゴリ:本の話
少し、仕事も落ち着いて来たのか、読書をする余裕が出て来ました。先週は3冊程乱読しましたが、今回で読むのが3回目になる「マイナス・ゼロ」は、間違いなく日本のSFの最高傑作と思います。家族から言わせれば、何時読んでも新鮮なのは、物語をはっきり記憶していないからとの事ですが、これは確かに当たっています。(’72)に48歳で心臓発作で亡くなった広瀬正の出世作で、彼は、他に数作しか遺していません。彼が長生きしていたら、どんな作品を残したのかと、つい考えてしまいます。昭和38年が物語のスタート地点。そこから、表題のごとく、プラス・マイナスの世界が現れるのですが、複雑ゆえ、説明は省きますが、ハイラインの傑作『夏への扉』に匹敵する作品だと思います。 違う点は過去への旅である事。古き良き日本の日常生活が垣間見られるのがお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年04月23日 22時27分11秒
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