■レビュー内容
「消えたくない…、ただ、生きていたい…」
アイリ母さん、再登場。イリヤとクロエの関係と何者なのかが語られ、物騒な大立ち回りから一転、一件落着します、良かった。美遊の謎は謎のままですが、番外編でも3人の謎めいた描写が…、ちゃんと伏線は回収してくださいよ。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
クロエは学校に通うことになるのだが、さんざん学校をかき回した挙句、ルヴィアの屋敷を出て行ってしまう。翌日、美遊はクロエからの呼び出しを受ける。クロエは、美遊がこの世界ではクロエと同様に異質な存在であることに気づき、美遊を仲間に引き込もうとするのだが、美遊はクロエにイリヤとの共存が出来ないのなら、イリヤを優先するというのだった。
クロエが出て行ってしまったことを考えていたイリヤは、クロエの存在を否定することを言ったことに気づく。クロエを傷つける意図はなかったが至らなかったことを悔やんでいると、サファイヤから急報が入る。
イリヤは、クロエと美遊の戦いに割って入り、クロエが自分自身であることを認め、会った人起こったことをなかったことなんかには出来ないと言うのだった。それでも、クロエは本来自分の物だったはずの物を取り戻すのだと、イリヤを排除するというのだった。
突然、イリヤの母アイリが登場し、二人のイリヤに躾という名の拳骨をくらわせ、壮絶な喧嘩を治める。質問に何でも答えると言うアイリに、イリヤは自分が何者かを尋ねる。聖杯戦争を戦い、勝ち残った者が手にすることが出来る望んだことを叶える力のある器、イリヤはその儀式の器なのだと言う。しかし、聖杯戦争の儀式は失われてしまったため、器であるイリヤの願望器としての能力、機能、知識、記憶を封じた。封じられた者がクロエなのだと言う。
クラスカードの力によって封印が解かれクロエは実体化したのだが、魔力が尽きればカードに戻ってしまう。クロエは自身で魔力を作り出せない以上消えてしまう。アインツベルンという魔術師の家系も失われ、クロエは存在できる場所はないとあきらめるのだった。しかし、イリヤは勝手に現れ勝手に消えるなんて許さないと、クロエに自分の望みを叶えるために願えというのだった。実体を得たクロエは、正式に従妹としてイリヤと一緒に暮らすことになるのだった…。