■レビュー内容
「ロックとリデルを助けに!行く!」
「冬の虹」の続編でしょうか。話はC国の内乱で、軌道エレベーターの話は出てきませんが…。スーミン、ロックが所属している民間警備会社、ユージンもちら出してます。混沌とするC国内乱、例の刺客も再登場です。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
軌道エレベーターは完成し、故郷C国の「寺」に帰ったスーミンだったが、早々に近隣地域を巻き込んだ内乱が始ってしまう。寺にいるエスパーの力を恐れたC国中央政府は、寺を急襲し、スーミンらを政治犯収容所へ監禁するのだった。
スーミンの危機を知ったロックは、秘かに国を脱出しようと行動を起こすのだが、クリチコフ大尉が現れ、ロックに彼女らを助け出すためにヨーロッパ連合軍の作戦への参加を要請するのだった。
スーミンの師匠は、スーミンが帰ってきてすぐに襲撃があったことで、寺の皆がスーミンを疑っているという。内通者がスーミンではないと師匠は、理解を示す。そんな折、スーミンのことを姉と慕うリデル・ウォンが、地下に脱出通路があるから二人で逃げようと言い出すのだった。
スーミンとリデルが地下通路へ向かっている頃、ロックらの救出作戦が始まる。救出された師匠を含む寺の人々は政府に抵抗する人民宇宙軍の支配地域に送られるのだが、スーミンとリデルはその中にはいない。ロックは、スーミンの気を頼りに地下通路へ入ると、スーミンが気を失って倒れていた。スーミンは、リデルを助けてというのだった。
スーミンを地上へ向かわせ、ロックはリデルを捜すと、地下通路の扉の前で見つける。助けに来たというロックにリデルは、スーミンを取られたくない一心でロックを後ろから銃撃するのだった。
意識を取りも出したロックは、C国軍に捕らわれてしまっていた。リデルは、スーミンを餌にC国軍に利用されていた。C国軍は、リデルの能力を使って寺の人たちが乗ったヘリを追跡させ、撃墜する。ロックは、リデルが自分を撃ったと確信、瀕死の傷を抱え脱出を試みるのだった。
地上に出たスーミンは、寺の人たちを脱出させ一人残ったクリチコフと再会する。二人は、協力して北米軍の協力を得ている人民宇宙軍が勢力下におくS市へ脱出するのだった…。