■レビュー内容
「姫君は、いま…未来のことを話されたのだ!」
ミケーネ人の企みは何とかかわせましたが、いけ好かないイズミル王子、再登場。兄弟のキャロルの取り合いに、イズミルまで加わって…。生贄の祭壇、伝説の地下迷宮、次はサントリーニ島の噴火でしょうか…。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
ミノスの体調が戻り次第帰国しようと考えていたキャロルだったが、ミノスの平癒を近隣の国に知らしめる宴が催されることになり、キャロルはまたしても好奇心が勝り、帰国の機を逃してしまう。
多くの国からの招待客が招かれミノワの宮殿は賑わっていた。城下の賑わいを利用しキャロルらを襲った海賊の頭領も入り込み、宮殿内の協力者と図りキャロル誘拐の謀を画策する。キャロルは、宮殿地下の雄牛の間と呼ばれる迷宮に誘い込まれてしまう。恐ろしげな咆哮におびえながらも迷宮内を彷徨い、海岸線まで逃れたキャロルだったが、海賊らに見つかり、捕まってしまう。そこに現れキャロルらを救ったのは、テティが噂に聞いたミノスの兄アトラスだった。アトラスは通常の人とは異なり、怪力で大男だった。
翌朝、気が付くとキャロルは、宮殿の一角にいた。目隠しをされていてアトラスの姿を見ていないキャロルは、事の次第をミノスに話し、アトラスという勇者に助けられたという。だが、ミノスは、ミノアの戦士にアトラスという者はいないというのだった。
各国の使者を招待して宴が始まる。キャロルも広間へ向かうのだが、キャロルの前にイズミル王子が姿を現すのだった…。