はじめのいっぽのてまえ

王家の紋章（第37巻） （プリンセスコミックス） [ 細川智栄子 ]

 ■レビュー内容
　

　「あらま、姫さま、あのイルカじっとこっちを見てますわ」
　キャロル、サントリーニ島の心配より自分の身の心配が先じゃない！？何度も逃げられるアトラスもだけど、恋人より母親って、それでいいのかぁミノス。あぁ～、イズミルに捕まっちゃったよー。

■あらすじ【ネタバレ注意】■

　必死の思いで逃げ出したキャロルは、人の気配に助けを求める。だが、差し出された手はイズミルのものだった。キャロルを手に入れたイズミルは、モリオネーの手引きでサントリーニ島から脱出を図る。軍港でもあるサントリーニ島の厳重な警備をかいくぐり外洋へ出たイズミル一行は、フィラコピ島に上陸し、ヒッタイトへ向かう算段を整えるのだった。
　キャロルの捜索が一向に進まないことに業を煮やしたウナスは、ミノワ王宮に抗議に乗り込むと、捜索にあたっていた王太合が大怪我を負ったことを知る。さらに、サントリーニ島から奴隷が逃げ出し、奴隷小屋からキャロルの耳飾りが見つかり、キャロルが奴隷に連れ去られたことが判明する。報告を聞いたユクタスは、すぐさま追跡に出て行く。そこに、エジプトからメンフィスが到着したと報告が入る。
　ミノワ王宮に迎えられたメンフィスは、ミノスの出迎えを受けるがキャロルがいないことに気づく。ウナスは、メンフィスの御前でキャロルの行方不明を報告すると、メンフィスはミノワの不手際に激怒するのだった…。