■レビュー内容
「行きます。だってこれは、あの人の贐だもの」
久々の登場、伏線撒いてた八番艦。さらに、敵の思惑が判明、そういうことか的な展開です。メルダーザにもヴェダイにも罪はないのに、最後は辛い…。ヴェダイとメルダーザって呪を解くほどの関係だったっけ?
■あらすじ【ネタバレ注意】■
逃げる小船に追いつけないと判断したファンは、船の進路を変えさせる。その先に、手品のように八番艦が現れる。先行する小船を追うが、その先にロナルディアの軍船が現れる。ロナルディア艦から手出しするなと警告を受けてしまったファンは、事を構えることを避けるために一計を案じるのだった。
逃げる小船にロナルディア艦より先に追いつくと、その先で小船を隠すように旋回、その隙に小船に乗り移り、ファンはジに借りを返し、アル・レオニスとヴェダイを回収する。ファンは、イベルグエンは失敗を隠し、ロナルディアと敵対することはないと確信していた。ロナルディア艦から抗議はなく、八番艦は進路をルグーンに向けるのだった。
ヴェダイが目を覚ます。だが、イベルグエンの呪は消えておらず反応がない。ファンは、ヴェダイの襟元からイベルグエンの道具を取り上げ、離れていても呪が効いた原因を見つける。ヴェダイは、メルダーザが目の前に現れると正気を取り戻すのだった。
マイアは、アル・レオニスがイベルグエンにさらわれ、ロナルディアに連れ去られようとしていたことを聞く。それは、イベルグエンひいてはアナハラムがロナルディアと結んだことを示す。メルダーザの父がロナルディアと組んで、オンタナを滅ぼしたことになる。マイアは、頭ではメルダーザに罪はないことは分かっているのだが、心がメルダーザを許そうとせず、心ない言葉が口を突いて出てしまうのだった。
ルグーンに到着した一行をカザルが迎え、ファンらは休息をとる。マイアの気持ちを察するメルダーザは、ヴェダイにロナルディアへ連れて行ってと言う。ヴェダイは、自分が魔人の呪から逃れられないことを自覚しており、メルダーザの提案を受け入れる。二人は夜半に城を抜け出す。そのことを知ったファンは、矢文で困った時は会いに来いと告げるのだった…。