はじめのいっぽのてまえ

少女コミック 超少女明日香 眠る蛇 / 和田慎二

 ■レビュー内容
　

　「行っちゃうもんねーっ。あたし残って石板を探すわ」
　シリーズ4作目。明日香と一也の間に生じる強大な力を持ってしても抗えない生霊が相手。だが、それも人類が変えてしまった自然を取り戻そうとする生への渇望。いずれ報いを受ける時が来るのでしょう…。

■あらすじ【ネタバレ注意】■

　神鹿（かじか）島に起こった地震で出土した古代の沈没船。そこから発見された石板は、島の識者である神主に預けられるのだが、神主は殺害され三人の娘雪、月、花とともに石板は消えてしまう。
　篠宮家にお手伝いとしてやって来た明日香は、篠宮家の地下室に幽閉されている姿を蛇に変えられた長女を見つける。その原因が、篠宮海運が入るビルのオーナーから贈られた白い蛇にあると確信する。
　明日香を捜す一也は、明日香が編入した学校を突き止める。一也は、学校の養護教諭から一也の同級生だった弟が蛇になってしまったと打ち明けられ、篠宮家で家政婦をする明日香に協力を頼みたいと依頼されるのだった。
　明日香の力になりたい一也、一也を巻き込みたくない明日香。二人の想いはすれ違い…。