高柳 健次郎 先生
高柳 健次郎 先生、テレビの父、高柳 健次郎 先生の御蔭で、我家は、半世紀食べてこれたのである。 CRT(カソード レイ チューブ)、ブラウン管に、付いている偏向コイル、デフレクション ヨーク、通称、デフレを、主に造ってきた。 銅線(主にカネカ製)を、フェライトコア(TDK製)に、捲き線機で捲き、V(ヴァーチカル コイル、垂直用コイル)コイルを、造る。 そして、同じく銅線を、整形して、H(ホリゾンタル コイル、水平用コイル)コイルを、造る。 この二つを、整形されたプラスチックに取り付けて、デフレとなる。 簡単なようで、多少難しい。 うちは、デフレに強いで、という冗談は、よく受けた。 しかし、今は、必要ない。 最後の真空管のCRTは、無くなってしもた。 そして、親会社(社長は、叔母の従兄弟の甥)は、大変だ。 家内に、「わしは、やっぱり名経営者やで。 ぐじゅぐじゅやってたら、二回も、三回も首つらんなんでえ」と、言ったら、 「お父さんは、めい経営者でも、めいは、めいでも、迷の迷経営者です。」と、言われてしまった。 お後が、よろしいようで。