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テーマ:お勧めの本(7219)
カテゴリ:読書
この本は読売新聞の本の紹介を見て母が読んでみたいと言ったので買いました。
先に母が読みました。 面白かったようですが、読む前に思っていた内容とは違っていたようです。 内館さん自身の事や実在の方の事ではないようですがそういう人はいそうな感じです。 この本は78歳の女性忍ハナさんの日常が書かれています。 東京で代々続く酒屋を経営していたが、今は長男に譲って夫岩造とマンションで暮らしています。 ある日買い物にに行って実年齢より上に見られたことにショックを受けて外見が若く見られるように気を配りおしゃれをするようになります。 そして銀座を歩いていてシニア向けの雑誌のモデルにスカウトされます。 おしゃれで若く見えると褒められるまでになります。 同窓会に行き退化したり年齢以上に老化した人が多い事を知ります。 年を取ると誰だって退化し、鈍くなる、ゆるくなる、寂しがる、ケチになる、どうせ「すぐ死ぬんだから」となる、身なりにかまわなくなる、この現実を少しでも遠ざける気合いと努力がいい年の取り方につながるとハナさんは思っていました。 夫の岩造は折り紙が趣味で穏やかでまじめでハナは俺の自慢だというような人でした。 その後突然夫が倒れて亡くなります。 夫の物を片付けていて愛人と隠し子がいたことを知りショックを受けます。 又同窓会で会った友人のうちの一人が認知症にもう一人は肺炎で急死します。 その後愛人や隠し子とも会って話をして事情を知り気持ちを整理します。 ハナさんには長男、長女もいてそれぞれ結婚していて孫もいます。 長男のお嫁さんは絵が好きでいつもつなぎを着たりだらしない服を着ているのでハナさんはよく思っていなかったようです。 それでも夫が死んでしばらくしてから長男長女が酒屋さんにカウンターを作り店内で立ち飲みさせるようにしようと考えてハナさんがそこで接客し長男のお嫁さんの絵を壁に飾ることに決まって終わります。 内館さんは80代中心の集まりに出て、すぐ死ぬんだからと外見を気にしない人と外見に怠らず手をかけている人とにくっきり二分されていることに気がついたそうです。 そして外見を意識している男女ほど活発に発言して笑い周囲に気を配る傾向があって外見は内面に作用すると実感させられたそうです。 「どうせすぐ死ぬんだから」という免罪符は無精者の「葵の御印籠」だということは私も自戒を込めて胸に刻みたいと思いました。 来年60代になる自分がどうこれから生きていくかの参考になりました。 私はあまり今まで外見にこだわらずおしゃれでもなかったですが、これからは少しは外見にも気をつけようと思いました。 高齢になってもおしゃれできれいで元気で楽しく生きられるように自分にも手をかけて関心を持ち続けなくてはと反省しました。 気になる方は是非読んでみてください。 読みやすく面白いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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