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テーマ:お勧めの本(7403)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
途中で雨が降りましたがそれほど強くなくすぐに止んだので良かったです。 父のお墓は市内にあるので、買い物のついでに行くことも出来ます。 車が運転出来なくても近いので電車に乗ったりタクシーで行けるのでまだ交通の便がいいです。 私は兄弟がいないので私がお墓を見られなくなったら、合同葬にしてもらうかお寺に相談しておかなくてはと思います。 先にお墓参りに行きましたので、いつもよりスーパーに行く時間が少し遅くなりましたが、日曜日にしてはそれほど混んでいなくて良かったです。 今までよりは野菜が高いと思いましたが、まだ安い方だと思います。 お米も先週は1種類しか売っていなかったのが、3種類くらいになりだいぶ在庫が増えていました。 買っている人も見かけなかったです。 集英社文庫のナツイチフェアで見つけて「ミシンと金魚」を買いました。 題名が面白いと思いましたが、なぜその題になったかは読み進んでいくうちにわかりました。 2021年にこの作品がすばる文学賞を受賞して作者はデビューしたそうですが、私より5歳下なだけなので50代になって作家になったようです。解説を読んだら作者はケアマネージャーを含む様々な職業を経験されてきたそうでした。 主人公のカケイさんという高齢女性が思っていることを話しているように書かれています。 その話し言葉が自然で面白く飾り気がない本音なのがいいです。 みっちゃんという言葉がたくさん出てきて、デイサービスの職員の人に対して親しみを込めて呼んでいました。 デイサービスの帰りに「カケイさんの人生は、しあわせでしたか?」と聞かれてから、今までの人生をみっちゃんに語りだします。 それを知ると苦労の多い辛い人生だった事がわかりました。 お婆さんから女は手に職をつけるように勧められてミシンで仕事をするようになりました。 娘さんは道子という名前でした。ミシンの仕事をしている間道子は火鉢の金魚をずっと見ていました。 ある時道子が金魚の入った火鉢からズック靴で水をすくって飲んでいたことに気がつきました。その後疫痢になって死んでしまいました。 ミシンで働いて稼いだ通帳はヤクザな兄に握られて、夫は蒸発するし、兄は亡くなり、息子も自殺してしまいます。 今は一人暮らしでヘルパーや訪問介護、デイサービスに支えられて、ご家族様対応の日は息子のお嫁さんがいやいやながらも面倒をみに来ていました。 物語の後半になるとそんな不幸な人生でも、お嫁さんも兄の女だった広瀬のばーさんも介護職員のみっちゃん達もカケイさんの事を思っていたことを知ります。 いろいろあっても最期は平穏に暮らせて不幸もいい思い出と思えるようになります。 物語の最後ではカケイさんは玄関で倒れてお迎えが来たことを感じ取りきれいな花を見ます。 認知症の高齢女性が主人公でしたが、心穏やかに死を迎え入れていかれたことに読んでいてホッとしました。 一人暮らしの高齢女性のいろいろな思いがうまく表現されていると思いました。 興味のある方は読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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