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カテゴリ:【物語】桃花幻想記:秘密の小瓶
桃源郷:秘密の小瓶7 ~吉報~ ある晴れた昼下がり、高時はふと思い立って リンの家へと向かいました。 鳳凰の姿を身にまとい、空からまっすぐに地上に降り立ちます。 扉を叩こうとすると、にぎやかな声が聞こえてきます。 ノックしても気づかないだろうと思い、 そのまま扉を開きます。 中では、多くの仲間が集まって、リンと通鷹を囲っていました。 「何があったんだ?」 お祭り騒ぎの様子に呆れて、口を開きます。 気づいたリンが高時に、中に入ってと声をかけます。 たくさんの花とお菓子と、リンの服でしょうか。 ゆったりとしたワンピースが置かれています。 一体、何があったんだともう一度聞こうとした時、 そばにいたキールが苦笑しました。 「リンに、赤ちゃんができたんだ」 これは、そのお祝いだよ、それだけ言って、高時に ワインの入ったグラスを手渡します。 みんなにもみくちゃにされながら、嬉しそうに笑う リンを見て、微笑みます。 「そうか」 それだけ呟いて、グラスの中身を飲み干しました。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.21 08:13:59
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