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カテゴリ:【物語】桃剣幻想記
桃剣幻想記 ~剣~ 桃源郷にある一軒家に、リンと通鷹は二人で住んでいました。 二人は結婚して、リンのおなかの中には、通鷹との赤ちゃんがいます。 「それじゃあ、ちょっと散歩してくるね」 元気な声で、通鷹に声をかけて、家をでます。 つわりもおさまり、軽い運動を心がけるようにと 言われてから、朝の散歩がリンの日課です。 「気をつけてくださいね」 笑顔で送り届けてから、通鷹はリンの家の勝手口を通って 竹林にある庵へと向かいます。 仕事場にと残した庵は、いつものようにゆるやかに 風が吹いています。 さわさわと葉が揺れるのを窓から眺めて、ふと視線をうつします。 部屋の中を見渡して、おかしなことに気づきました。 「剣がない…?」 床の間に飾ってある通鷹の分身ともいえる剣がありません。 今では使うことはありませんが、大昔には、武器として使用していました。 最近、大掃除をしたせいで、別の場所にしまったのかと 探しましたが見つかりません。 おかしいとは思いましたが、また後でゆっくり探すことにして、 文机の前へと座りました。 つづく 花ではなく、剣です。 またまた、お付き合いくださいませ(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.23 09:45:41
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