123738 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

素敵な旅をしよう♪

素敵な旅をしよう♪

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

天鳥そら

天鳥そら

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(38)

☆はじめに☆

(1)

☆お知らせ☆

(2)

☆☆一斉ヒーリング記事☆☆

(26)

つれづれ

(57)

夢話

(8)

不思議体験

(43)

【物語】竜と人魚

(26)

【物語】Starting Is Beautiful

(40)

【物語】幸福のひと

(32)

【物語】幸福のひと:ルエラとリク(番外編)

(7)

【物語】幸福のひと:遺品(番外編)

(13)

【物語】幸福のひと:王様とマリー(番外編)

(27)

【物語】はじまり

(74)

【物語】はじまり:はじまりのひと(番外編)

(14)

【物語】桃源郷

(29)

【物語】桃源郷:桃月

(10)

【物語】桃花幻想記

(49)

【物語】桃花幻想記:秘密の小瓶

(8)

【物語】桃剣幻想記

(21)

【物語】桃源郷:龍水湖

(11)

【物語】桃源郷:来訪者

(16)

【物語】祈りの人

(11)

【物語】祈りの人:癒し人

(12)

【物語】祠

(17)

【物語】祠:異世界

(9)

【物語】祠:泉

(10)

【物語】祠:喜び

(16)

【物語】祠:青鷺

(14)

【物語】祠:ティータイム

(16)

【物語】祠:蓮華

(12)

【物語】祠:檜

(7)

【物語】祠:森

(11)

【物語】祠:灯台

(8)

【物語】祠:命

(15)

【物語】祠:黄金

(14)

【物語】過去世:三兄妹(長編)

(19)

【物語】過去世シリーズ(短編)

(14)

【別ブログ】☆夢風船☆

(6)

【別サイト】おとぎの国

(1)

読書

(11)

絵本

(17)

映画

(3)

健康

(4)

神社・仏閣

(10)

おでかけ

(1)

アート

(33)

アートのお申し込み

(1)

オーラソーマ

(13)

スピリチュアル

(4)

伝授の感想(受けたもの)

(6)

楽天旅ノート

(11)

英語学習

(4)

マンガ

(2)

楽天アフィリ

(1)

ネットビジネス

(1)

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

地球という多次元宇… たんたん4531さん

【楽天ポイントモー… 楽天ポイントモールさん

のんびり、やさしく。 さつきのひかりさん
なにが見えてる? umisora1897さん
尚さんの気まま暮らし Naoさんさん

Comments

天鳥そら@ Re:一人暮らし(12/15) 背番号のないエース0829さん はじめま…
天鳥そら@ Re[1]:本の紹介(05/25) pyoさん >こげぱん旅日記、沖縄編を持…
pyo@ Re:本の紹介(05/25) こげぱん旅日記、沖縄編を持ってますよ~…
天鳥そら@ Re:きれー(04/30) ジゼルさん 綺麗に撮れて、嬉しかった…
ジゼル@ きれー 光と影と緑のコントラストがきれい(^^)
2011.12.24
XML
 
 桃剣幻想記 2

 ~落し物~


家をでてから、リンはゆっくり小道を歩きます。
ぽかぽかとお日様のあたたかい陽射しに、目を細めて、
朝のさわやかな空気を胸いっぱい吸い込みました。

まだ、めだってふくらんでいるようにはみえない
おなかに手をあてます。
自分が母になるのだという、嬉しいような恥ずかしいような
気持ちでいっぱいでした。

しばらく歩いていると、前の方に天狗のルーンがしゃがんで
何かをつついているのが見えました。

「ルーン、おはよう」

手を振ると、天狗は立ち上がって答えます。

「リン!」

一体に何をやっているのかと聞くと、少し体をずらして
つついていたものをリンに見せます。

「剣?」

「道端に落ちてたんだ」

拾おうと思っても、封印されていて触れることが
できないのだと言います。

「どこかで見た覚えがあるんだけど」

難しい顔をするルーンの横にしゃがみこみ、剣を眺めます。
目を細めてじっと見ると、持ち主の名前が頭に浮かびました。

「これ、通鷹のだよ」

以前に竹林の庵で見せてもらったことを思い出しました。
なんのてらいもなく、剣を持ち上げて、返しておくねと笑います。
自分が触れることもできなかった剣を、なんなく持ちあげて
みせたので、ルーンはびっくりしました。

「リン、触ってもなんともないの?」

「ん?」

なんともなさそうなのを見て取って、通鷹に返して
くれるよう頼みます。
それから、封印がしてあるから、もしかしたら
体になんらかの影響があるかもしれない。
すぐに、通鷹に言うようにとだけ言って、飛び去っていきました。

ルーンの言葉に、首をかしげながらもそのまま、竹林の
庵に向かうことにしました。

久しぶりに通る丘と竹林の風景を思い浮かべて、
リンは嬉しそうに目を細めました。


つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.12.24 10:06:25
[【物語】桃剣幻想記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.