123701 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

素敵な旅をしよう♪

素敵な旅をしよう♪

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

天鳥そら

天鳥そら

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(38)

☆はじめに☆

(1)

☆お知らせ☆

(2)

☆☆一斉ヒーリング記事☆☆

(26)

つれづれ

(57)

夢話

(8)

不思議体験

(43)

【物語】竜と人魚

(26)

【物語】Starting Is Beautiful

(40)

【物語】幸福のひと

(32)

【物語】幸福のひと:ルエラとリク(番外編)

(7)

【物語】幸福のひと:遺品(番外編)

(13)

【物語】幸福のひと:王様とマリー(番外編)

(27)

【物語】はじまり

(74)

【物語】はじまり:はじまりのひと(番外編)

(14)

【物語】桃源郷

(29)

【物語】桃源郷:桃月

(10)

【物語】桃花幻想記

(49)

【物語】桃花幻想記:秘密の小瓶

(8)

【物語】桃剣幻想記

(21)

【物語】桃源郷:龍水湖

(11)

【物語】桃源郷:来訪者

(16)

【物語】祈りの人

(11)

【物語】祈りの人:癒し人

(12)

【物語】祠

(17)

【物語】祠:異世界

(9)

【物語】祠:泉

(10)

【物語】祠:喜び

(16)

【物語】祠:青鷺

(14)

【物語】祠:ティータイム

(16)

【物語】祠:蓮華

(12)

【物語】祠:檜

(7)

【物語】祠:森

(11)

【物語】祠:灯台

(8)

【物語】祠:命

(15)

【物語】祠:黄金

(14)

【物語】過去世:三兄妹(長編)

(19)

【物語】過去世シリーズ(短編)

(14)

【別ブログ】☆夢風船☆

(6)

【別サイト】おとぎの国

(1)

読書

(11)

絵本

(17)

映画

(3)

健康

(4)

神社・仏閣

(10)

おでかけ

(1)

アート

(33)

アートのお申し込み

(1)

オーラソーマ

(13)

スピリチュアル

(4)

伝授の感想(受けたもの)

(6)

楽天旅ノート

(11)

英語学習

(4)

マンガ

(2)

楽天アフィリ

(1)

ネットビジネス

(1)

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

地球という多次元宇… たんたん4531さん

【楽天ポイントモー… 楽天ポイントモールさん

のんびり、やさしく。 さつきのひかりさん
なにが見えてる? umisora1897さん
尚さんの気まま暮らし Naoさんさん

Comments

天鳥そら@ Re:一人暮らし(12/15) 背番号のないエース0829さん はじめま…
天鳥そら@ Re[1]:本の紹介(05/25) pyoさん >こげぱん旅日記、沖縄編を持…
pyo@ Re:本の紹介(05/25) こげぱん旅日記、沖縄編を持ってますよ~…
天鳥そら@ Re:きれー(04/30) ジゼルさん 綺麗に撮れて、嬉しかった…
ジゼル@ きれー 光と影と緑のコントラストがきれい(^^)
2012.01.01
XML
 
 桃剣幻想記 10

 ~水~


しばらく剣を抱きしめて泣いてから、リンは顔をあげました。

「水…」

剣は水を求めていました。どうしたらいいのかわかりませんが、
水を汲みにいこうとして立ち上がります。

「その必要はありません」

先ほどまで、深い眠りについていた通鷹が目を覚まして
布団から起き上がりました。
リンは急いで、通鷹を助け起こします。

「大丈夫?」

「はい」

眉尻を下げて、通鷹は微笑みます。
心なしか頬に赤みがさし、元気になっているようでした。
すっとリンの手元にある剣に視線を向けます。

「さっき夢をみていました」

「夢?」

涙をぬぐって、剣を膝元におきます。

「とても喉がかわいていて、水がほしかったんです」

そうしたら、一人の少女が現れて、綺麗な水を自分に
与えてくれたと通鷹は語ります。

「へえ?その少女って?」

リンの言葉に首を振ります。
リンは先ほど自分がみた不思議なビジョンと、
同じものを通鷹がみたのではないかと思ったので少し
がっかりしました。

「名前も誰なのかもわかりませんが…」

「黒髪とあなたと同じ翠の瞳をもった、優しそうな少女でした」

そうとうなづいて、リンはぽろぽろと涙をこぼして、
通鷹の肩にもたれます。
久しぶりに通鷹と会話をして、思ったよりもとても
不安で寂しかったのだとリンは気づきました。

「リン…ありがとう」

剣を抱きしめるリンを通鷹が抱きしめます。
幸せそうに目を細めて、そのまま、また眠りの世界へと
入っていきました。



つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.01.01 10:38:14
[【物語】桃剣幻想記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.