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カテゴリ:Opinion
世界に雄たるコングロマリット複合企業である米ゼネラル・エレクトリック(GE)社が珍しく赤字決算を計上したと言うことで気になりました。
主力の電力部門は赤字決算、多分原子力発電を含み、工事遅延もあって東芝と同様に大幅な欠損もあったのでしょうが、ガスタービン火力発電で持ち応えているのでしょう! しかし、どうも第4半期では、米税制改革に伴う一時費用と保険事業の引当金の計上が響いただけらしく、通年では黒字決算で問題無いとのことで、決算発表を受けた1月24日の株式市場でGE株は続伸、前日比2.8%高の17ドル36セントを付けたとのことです。 1981年に、7代CEOのジョーンズ氏から引継ぎジャック・ウェルチ氏がCEOに就任。弱小部門のケミカル出身だったのが幸いしたのか、組織改革は激烈で「どのビジネスもその産業分野でのシェアが1位か2位であることをビジネス存続の条件」としてケミカル部門を含む多数の不採算部門を閉鎖するに至りました。この方針はウェルチ氏以降も打ち出され、彼はその成果から“20世紀最高の経営者”と呼ばれています。 その経営手法は、今でも脈々と生きていて健在の様で、部門益を背負った部門長を経営者として来た東芝(に限らず殆どの大企業)との彼我の差を感じてしまいます。 米ゼネラル・エレクトリック(GE)の2017年10~12月期決算は98億2600万ドル(約1兆800億円)の最終赤字に転落、主力の電力部門の不振が続いた上、米税制改革に伴う一時費用と保険事業の引当金の計上が響いた。 金融子会社GEキャピタルの保険事業で、引当金として62億ドルを10~12月期に計上、米税制改革に伴う費用については1株利益を0.40ドル引き下げたと言う。 売上高は前年同期比5%減の314億200万ドルと市場予想(338億7000万ドル)に届かず、部門別では全体の3割を占める電力が15%減、鉄道車両を含む交通は20%減。一方、原油相場の持ち直しで、石油・ガスは69%増、再生エネルギーとヘルスケア部門も増収だった。電力に次ぐ主力事業の航空機は横ばいだった。 昨年8月に就任したジョン・フラナリーCEOは決算資料で「電力部門は期中に大幅に落ちこみ、事業環境の厳しさは当面続くと予想する」と述べ、抜本的な経営再建に取り組んだ初期段階の成果が10~12月期に見られたと指摘した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.26 08:27:23
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