大学同期生からの掲示板書き込みで、東京富士美術館で、「フランス絵画の精華」展が10月5日から来年1月19日まで開かれていることを知りました。
美術館はルーブル美術館絵画部長だったルネ・ユイグ氏とは、開館以来、フランス絵画展を過去2回開催するに当たって、貴重な作品を借用するのに尽力して頂いただけでなく、その後のフランス絵画コレクションにも随分と助言を頂いた関係があるらしいのです。
今回は「ルネ・ユイグ氏へのオマージュ」と銘打って、17世紀の古典主義、18世紀のロココ、19世紀の新古典主義、ロマン主義を経て、印象派前夜に至るまでの67点の油彩画、12点の素描が展示されていました。
ロココ時代のアントワーヌ・ヴァトー(Antoine Watteau)の「ヴェネチアの宴」は必見の一つとなります。
反対側の壁に展示された彼の素描群を観ますと、彼のデッサンの素晴らしさは群を抜いていて、うらやましい程です。
新古典主義の女流画家ヴィジェ・ルブランの「ポリニャック侯爵夫人」も魅力的な作品で、ロンドン王立美術館の収蔵されている17世紀ルーベンスの「Susanne Lunden像」にも対抗出来そうな出来合い、女性らしい柔和な感じが良く表現されていました。
19世紀ロマン主義の巨匠ドラクロアの小品もさらりと展示されていました。
この展示会は、画家の由来解説。画題の説明等、詳しく表示されていますので、訪問者には至って親切で、ゆっくりと観賞出来るのです。
開催されて、4日目ですが、そんな親切もあってか、アクセスの良くない郊外の美術館ですが、観賞客の多いのには吃驚しました!