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先日、晴海での音楽演奏会の際、知人のアパートで中島敦の小説集を読み終わったので差し上げますと言いましたら、「代わりに!」と言って頂戴した書籍です。
もう、1週間も経ちますのに、5章構成の内2章までしか読み進んでいません。 嘗てヨーロッパの2/3はケルト人のものであり、農耕に於いても産業に於いてもローマ人より進んでいた。古代ケルト文明は、秘儀、冒険、天変地異、神々との闘い、宿命の恋など、その豊穣にして波乱万丈の物語があった。 南ヨーロッパ地中海沿岸のローマ帝国とは、軍事的にも拮抗していた様ですが、シーザー率いるローマ軍に、ガリア戦記で「来たり、見たり、勝ちたり!(Veni, Vidi, Vici!)」と壮絶な戦いではあった様ですが、遂に制服されるに至ります。 その後、ローマ帝国がキリスト教を国教と定めてからは、キリスト教文明によってケルト文明は封印されることになりましたが、人々の意識根底には残されているとされます。 ケルト神話には、地中海系の神話とははっきり区別される固有の特色がある。 神々を人間の姿で表すことが出来るとは考えていなかったと言う事実である。ギリシャ・ローマ人が神々を人間の姿で描いたことは、形而上的思考の未発達な粗野な精神を証明している様に思え、真のケルト芸術は非具象的で、複雑な抽象的思考を表現しているのである。 翻って、日本でも聖徳太子以降、仏教を国教と定め、仏像や仏画を信仰の対象としていますが、日本古来宗教とされるか否かは議論の余地もある神道では、具象では無く、抽象である気がしていて、ケルト文明と似ているかと思いつつ読み進めて行くことにします。 遅々としていますが、Amazonで「ケルト神話の世界下巻」を予約購入することにしました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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