劇画作家のさいとう・たかを(本名・斉藤隆夫=さいとう・たかお)氏が9月24日、84才で膵臓(すいぞう)がんのため亡くなったと報道されました。
笑いを伴わないシリアスな漫画は劇画とされ、小池一夫原作・小島剛夕画の「子連れ狼」(こづれおおかみ)は時代劇であるのに、「ゴルゴ13」は現代国際情勢の中で狙撃者が活動するハードボイルド編、1968年11月から「ビッグコミック」にて連載中、超一流のスナイパー・暗殺者ことデューク東郷の活躍を描く劇画で、単行本(SPコミックス)の刊行数は単一漫画シリーズとしては世界一となる202巻を数え、シリーズ累計発行部数は3億部を突破して2021年7月にギネス世界記録に認定されている人気劇画なのですから、作家の斉藤隆夫氏の力量は偉大なものがあります。
作品のほとんどには狙撃の依頼者がいて、コードネーム:ゴルゴ13(英称:Golgo 13)ことデューク東郷に特殊な依頼ルートを経由して接触する。ゴルゴ13は個人的ルールにそぐう場合にそれを請負、ひとたび請け負ったならいかなる困難があろうと完遂する。これが、概ね一話完結の物語として発表されている。
私が初めてこの劇画を知りましたのは、1980年に駐在員として米国滞在中、日本からの出張中、機内で読むのに持参したものを頂戴したのが発端で、国際貿易の只中にいた実情にマッチした劇画だと、面白く拝読したのでした。
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Last updated
2021.10.17 11:12:48
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