G7外相会合の共同声明は、威圧的行動を強める中国を牽制すると共に、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁とウクライナ支援を継続することを発信、法の支配に基づく国際秩序維持に向けてG7の結束を示した形となりました。声明では「ロシアのウクライナに対する侵略戦争」を筆頭項目に掲げ、ロシアを「最も強い言葉で非難」。制裁回避・迂回対策や第三国からロシアへの武器移転にも対抗することを明記した。
ただ、ウクライナ和平への道筋は依然不透明で、「G7だけでロシアの侵略を止め、国際秩序を維持するには限界がある」とし、中露包囲網を構築するには「グローバルサウス」とされる途上国・新興国の協力が欠かせず、G7声明を浸透させることが課題となります。
ロシアのショイグ国防相は「中露協力は世界情勢を安定化させる効果があり、紛争の可能性を抑えるのに寄与する」と主張。「地政学的な変化の本質に、両国が同じ評価を下すことが重要だ」と述べた。
中国の李国防相は「就任後初の訪問国がロシアとなったのは、世界に中ロ関係発展の高い水準を知らしめると共に、両国軍の戦略的協力強化への固い決意を示すためだ」と指摘、3月に会談したプーチン大統領と習近平国家主席の合意に基づき「軍事協力、軍事技術協力、軍事貿易」を促進する考えを示した。
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Last updated
2023.04.21 09:07:59
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