テーマ:気になったニュース(30381)
カテゴリ:Politics
FRBのインフレ抑制の為のプライムレート上昇の影響は大きい様で、3月にシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行が相次いで破綻し、その後はやや落ち着きを取り戻していたかにみえたが、金融不安は燻り続けていた。
SVBの破綻の要因は、同行の預金がスタートアップ企業などの法人の大口預金に偏っていたことや、ヘッジ無しで長期債を積み上げていたことなど、個別の経営上の問題に依るところが大きいと考えられる。シグネチャー銀行も同様に、預金保険制度の対象外である大口預金の多さが問題として指摘されていた。 今度は準大手とされるファースト・リパブリック・バンク(First Republic Bank)の破綻が報じられることになりました。 同行の資産と負債のミスマッチ改善を図るためとして、500-1000億ドル相当の資産売却を模索している。銀行の資産の一部である投資有価証券は、急激な金利上昇の結果、含み損が拡大しており、2022年末時点での含み損は約6200億ドルとなっている。 商業用不動産向け融資についても懸念が高まり、2022年半ば以降価格は下落に転じ、コロナ禍前の水準を下回っている。米国では商業用不動産向け融資の約8割を、資産額2500億ドル未満の中小銀行が行っており、特にその影響が懸念される。 一方、銀行の負債である預金については、利上げ局面における預金金利の上昇速度は非常に遅いため、より利回りの高い短期国債やマネー・マーケット・ファンド(MMF)に流出しやすくなる。特に大手米銀では利上げが開始された2022年3月をピークに慢性的に預金が流出しており、2023年3月末時点で2022年ピーク時から6%超減少している。 一方日本では、ゼロ金利政策が日銀総裁が替わっても続けられていて、企業への貸出金利も至って低く、預金者への利息供与も必要なく、加えて貸出投資を国債取得で金利を稼ぐことが出来ていて、金融不安は起こりそうに無い様です。 日米金利差でドル高円安基調となっていて、生活物資の買付での値上げが起きていますが、輸出企業には有利な状況でもあって、致命的なインフレとなっていないのが実情でしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.02 13:23:25
コメント(0) | コメントを書く
[Politics] カテゴリの最新記事
|
|