テーマ:教育問題について(398)
カテゴリ:Opinion
教育も介護福祉は日本では利益を得る事業として展開されていますが、プラグマティズム(実利主義)の本場では、資本主義に準じた色々な事業は歓迎されるのですが、教育と福祉については通常の利潤を追求していけないと言う不文律がある模様です。 日本の大学の平均的な4年間の学費は、国公立大学で約300万円、私立大学で文系約350万円・理系約500万円と言われています。 遠い昔1960年代の国立大学では、授業料は年間9000円でしたので、学費には教材費も含むとしましても精々年間2万円と言った処でしょう。 育英会の奨学金は当時3000円、現在は10万円ですから物価上昇分33倍ですので、その分上記計算式は次の様に変更出来ます。 4年間の学費=4*2*33=264万円 となり、納得出来る数字となります。 しかしながら、アメリカの大学の学費はいくら位なのでしょうか? ハーヴァード大439万円、スタンフォード大449万円、マサチューセッツ工科大452万円 世界有数の学校はいずれも私立のため、年間授業料も400万円以上は掛かる様です。4年間の学費となりますと、その4倍ですから非常に高額なりますが、アメリカの大学は返済不要の奨学金制度が充実しているため、必ずしも金銭的な理由だけで進学を諦める必要はありません。 米英の超一流大学、ハーヴァード大とオックスフォード大、両者は世界に名だたるリッチな大学ではあるが、実はその収益源は「教育」ではない。ハーヴァード大学は株式や債券などの資産運用で儲けており、オックスフォード大学は不動産事業で得た収益を教育につぎ込んでいる。 結局学生からの授業料では、教育事業では金儲けが出来ていないのです。 介護福祉は日本では利益を得る事業として展開されています。しかし、問題は大きく、入居者入居料と月額費用が多大ですし、国家補助金の不正受給が報道されていますし、又、従事する介護担当者の収入が過少で、真面な暮らして行くのが難しいのです。 介護という仕事は、大変とか低賃金とか言われる一方で、「慈愛の精神」「社会的な弱者を守る」といった善行的なイメージも持たれる。それは世間一般的なイメージだけでなく、仕事として携わっている介護職の人たちもまた、職業倫理の1つとして意識している。 この精神自体は問題無く、介護を理解するうえでの軸として分かりやすい心構えである。 福祉精神とお金儲けにより介護サービスは成立する。福祉精神とお金儲けにより利用者へ支援が可能となる。もしも「お金儲け」を考えると介護の神聖さが損なわれると考えている方がいるのならば、それは気にしなくても良いと伝えたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.09 08:30:08
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