彼女が出来ますように
母「あんたの話を(発達障害の)親の会ですると『ドラマみたい』って言われるわ」息子「なんで?」母「大学のスカウトのことを話すとそう言われる。それで皆『大学生になれるなら』ってスポーツを子どもにやらせたがる」息子「努力が必要だけどね」涼しい顔でサラッと口にしたが息子の努力は私が一番分かっている。話があった当時(五月)はまるで奇跡が起こったかのように思ったものだ。学習障害がある息子にとって大学進学そのものが夢のような話で高校受験も危ぶまれた小中学校時代には想像もつかない将来像だ。けれど大学進学が現実となり腹が座った息子に浮き足立つことがないのは努力に裏打ちされた自信があるからだろう。実力のことではない。頂点3000『努力』を重ねられる自信。母「あんた悠然としてるけど部活行かんでいいの?」余りに練習しない息子に問う。息子「悠然てどういう意味?部活また例によって顧問がさ…」母「辞書引け。またぁ?」息子「うん。またスネモードで練習あるかどうか分からないんだ」母「今回は何でスネたん?」息子「顧問が四時間かけて作ったプリントをキャプテンしかやってこなかったから」母「子どもかっ!」部員も察してやれよ。息子「子どもだよ。あ。LINE」息子「…明日あるね。俺呼ばれたから行くわ。K先輩も呼ばれたみたい」Kくんは前年度のキャプテンである。そしてイケメンくんだ。母「Kくんも大変だねぇ。卒業しても顧問のお世話係やるなんて」息子「愚痴聞きに行くのやだなぁ」中学時代も息子は指導者に恵まれなかった。どうもスポーツの指導者と云う方々は一般常識が通用しない人が多いと云うか理不尽な性格な方が多いと云うか…。そして、そういった方々に何故か好かれる息子。幾度か試合を観に行ったが顧問が息子に懐いていた光景を目にした。大学進学。とてつもなく不安だが、そういった息子の資質(めんどくさい人にも好かれる)が助けてくれるのではないかと甘い予測を立てる。然うして息子は…「俺は大学に可愛い彼女を探しに行くんだ!」と息巻いている。めちゃくちゃ面食いだから其処も不安( ´,_ゝ`)現在、娘も息子も恋人が居ません。福潤宝カプセル二人とも恋愛スキルは既に母より上ですが今年のクリスマスは浮いた話がひとっつもありませんでした。来年は彼氏彼女を連れて来て欲しい母です。