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2017.07.10
テーマ：航空業界(1760)
カテゴリ：読書感想文
 CREWでございます！ 燃える！！スチュワーデス物語 [ 御前モカ ] キャビンアテンダントー皆さまは･･･どのようなイメージをお持ちでしょうかー？ の決めセリフと綺麗なスチュワーデスの顔の扉絵で話が始まる ･･･元スチュワーデスの御前モカ先生が経験に基づいた「リアルスチュワーデス物語」の第二弾です。 ･･･この漫画、発売直後に読み終わっていましたが、感想文を書けませんでした。 最初の方は、スチュワーデスの「あるある話」（なのか？・笑） ・Ｕピン１本で出来上がる「ＣＲＥＷ夜会巻き」（フライト０２） ・機内の手サイン・連携プレイは、こんなトコでも役に立ちます（フライト０４，０５） 思わず「へぇ･･･そうなんだ」「知らなかったなぁ･･･」という興味深い話が続きます。 一転するのが、フライト１６「安全訓練でございます！」です。 モカさん含め、キャビンアテンダントになるための訓練の１つ。 自分達がイメージするのは、テレビとかでの「緊急脱出訓練」かと思います。 訓練服を着たキャビンアテンダント候補生達が飛行機から降ろされた 緊急脱出スロープを滑り落ちる訓練･･･かなと思います。 もちろん、そういう訓練も大切なのですが･･･ 著者御前モカさんが一番描きたかったという「安全訓練」の内容は想像を絶するものでした。 通常勤務と同じように機内の配置に付く候補生達。 この授業のための特別講師から、それぞれにカードが配られる。 飛行機は、事故に遭った。 特別講師から、「このような場合、あなたはどのように行動するか？」と候補生に質問する。 教わったとおり、マニュアル通りに行動しようとする候補生。 「では、次のカードをめくってください」 予想より大きな事故･･･飛行機の前半部分が無い状態。 マニュアル通りの行動は出来ないような最悪な状態。 軽いパニックになる候補生達。 特別講師･･･実を言えば、この事故を経験し生き残ったクルーの１人でした。 「たった１人になったとしても･･･あなた方１人１人がお客様をお守りしなくてはならないのです」 候補生達に大事なメッセージを伝えるのでした。 この話を読んで、私はスチュワーデスのイメージが変わりました。 あの笑顔、心地よいサービスも有り難いですが、その下には「お客様をお守りする」という 『保安要員』としての心構えがあるのだと思うと有り難いなと思うのでした。 このフライト１６を受けてのフライト１７「ＣＲＥＷの願掛けでございます！」 とある機長は、フライト前のミーティングでキャビンアテンダント全員と握手をする。 理由を聞いてみれば、操縦室に入ると、キャビンアテンダント、お客様と直接会うことはない。 キャビンアテンダントと握手をすると、それぞれ触った感じや体温がそれぞれ違うことが分かる ＝命の重さを知り、たくさんの命を預かっていることを確認していると言う。 ぼそりと語る機長のかっこよさよ･･･ ぜひぜひ、飛行機に乗る人、興味がある人に読んで欲しい１冊です。
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最終更新日
2017.07.10 10:10:22
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