カテゴリ:俳句・エッセイ
今日は、午前中は、句会資料のプリントをしたり、俳句を作ったり、推敲したりしながら過ごし、午後から出かけ、伊丹の柿衛文庫で行われた大阪俳句史研究会の例会に参加した。今日は、俳句研究家のわたなべじゅんこ氏から「夜盗派と夜盗派の人たち」という講演を聞いた。
わたなべじゅんこ氏は、甲南大学、佛教大学非常勤講師、神戸新聞俳壇選者で、明治・大正期の俳句史を専門とする。今回は、当初講師に予定されていた木村澄夫氏が老化で話ができなくなったため、木村氏の代わりに講師を引き受けられたそうだ。木村氏への聞き取りのほか、国会図書館まで資料調査に行かれたとのこと。 夜盗派というのは、戦後(昭和23年)、山口誓子の「天狼」から別れた俳句結社「雷光」と「激浪」の流れを汲む俳句結社である。鈴木六林男の「雷光」は、島津亮・東川紀志男の「梟」を経て井沢唯夫・立岩利夫「夜盗派」へと変遷し、卜部楢男の「激浪」は、西東三鬼・三橋敏雄・島津亮の「断崖」へと変遷する。 今日の話は、平成12年に「夜盗派」が終刊となるまでの変遷を辿るとともに、「夜盗派」に所属・関連した人たち、特に、鈴木六林男、島津亮、三橋敏雄、立岩利夫、東川紀志男、西東三鬼、佐藤鬼房、木村澄夫、中村丘などの俳人の交流関係、師弟関係、対立関係などのエビソードを紹介したものだった。私は、「夜盗派」について殆ど何も知らなかったので、いろいろと参考になった。 画像は、わたなべじゅんこ氏の講演の模様。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.26 19:48:08
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