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テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:福祉・市民活動・ボランティア
では、当事者と専門職を繋ぐものは何なのか。
私は、キーワードとして社会構成主義の立場から導き出されたナラティブ(物語)・アプローチを想定しています。 人(特に子ども)は自分を取り巻く世界をありのままにとらえ理解するとする見方を否定し、人は自分の持つ認識の枠組みや知識を使って世界を理解し、自分なりの意味を生成するとみなすのが社会構成主義の考え方です。 客観性を重視すれば科学的であるとする従来の常識を、対人援助の世界から問い返していくのです。 個々人により多元的であり、相対的な意味の世界を読み解くことが重要なのです。 ナラティブ(物語)・アプローチでは時間・空間・環境(家庭・学校・地域社会)、人に対する子ども自身の意味付与を重視します。スクールソーシャルワーカーが(先生が、親が)、子どもの描く物語にどのような登場事物として表れているのかを洞察することが必要です。つまりは、これが子どもの意味の世界によりそっていくということにつながります。 大人サイドの価値提示からは、または大人のサイドからの評価尺では、支援につながりません。 子どもから生まれ出る言語的・非言語的「言葉」で綴られる「物語(ナラティブ)」を傾聴し続けること。そして、その「物語」の微細な変化をとらえ続けること。エビデンスベースのエバリエーション(評価)ではなく、主観的な「物語」がネガティブ・ストーリーからポジティブ・ストーリーへと語りなおされるかどうかに着目することがとても大切なのです。 旧来から言われている、子ども文化論、子ども社会学、子どものメンタルマップからみる地域などを読み返していくことが求められます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 27, 2008 06:34:49 AM
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