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カテゴリ:人間模様
 10月も末になり、各地から紅葉の便りが届く。朝夕の冷え込みも厳しくなり、後何分、後何分と、起きるのも伸ばし伸ばしで、ギリギリまで布団を巻きつけている朝が始まった。温暖な気候の紀南地方でも朝夕の冷え込みな身にしみる。それでも、周辺の山には紅葉の色彩は浮かんでいない。一年中変わり映えのしない、常緑針葉樹林の山は、紅葉に染まることはないが、山肌には斑に紅葉模様は浮かび上がる。その斑な紅葉模様もまだ浮かんではいない。各地で今年は早い紅葉を記録しているというが、紀南のこの地方の紅葉はまだ早い。日光や御在所岳の紅葉や京都の名刹の紅葉がテレビ画面に映り、思わず窓を開けて山肌に目をやっても、常緑針葉樹林の山肌には紅葉を関せする変化はない。それでも、車で30分も走った山間部の紅葉の名所七色峡では、紅葉狩りの観光客も多くなり、大台山系でも紅葉は見頃だという。



 そんな10月23日金曜日、
 熊野市駅前に完成した文化交流センターでは、
 夢黄櫨染の奥田祐斎氏の作品展が開かれる。



 地元のヨシクマ新聞を参考にして奥田氏の紹介をすると、熊野市木本町出身の染色家で「黄櫨染」を研究し、「夢黄櫨染」として復活させ、世界的に注目される染色家だ。黄櫨染は幻の染物といわれ、1200年前の嵯峨天皇が天皇専用の色彩として禁色に指定した。天皇以外には使ってはならない色である。その「黄櫨染」を復活さた天才染色家が奥田祐斎氏だ。作品展にはルーブル美術権展示作品のほかに、有名芸能人の舞台衣装なども展示される。


 昨日の午後三時頃、
 文化交流センターの中の図書館から出ると、
 奥田氏が展示作業の真っ最中であった。


 何人かのスタッフと共に展示作業に勤しむ祐斎氏の側を通り、
 展示されたばかりの作品を見ても、
 氏は優和笑みで会釈をした。


 作業中の展示会場は雑然として、
 歩くのにも抜き足差し足で、
 邪魔くさい観客である。




 asahi.com:color is magic ココロを動かす日本の色から見てみると、

「一枚の着物なのに、光の種類が変わるとまったく違う色になる。日本には、そんな不思議な染色技術があります。黄櫨染と呼ばれる染めです。生まれたのは今から1200年ほど前、平安時代前期だといわれています。嵯峨天皇によって、天皇だけが身につけることができる色として定められ、以来歴代天皇の正装である束帯の袍(ほう)、つまり礼服の上衣にだけ使われてきました。

 禁色(きんじき)であったため、その技術はもちろん、存在さえもなかなか一般には知られることがなかった黄櫨染ですが、独自に「光で色が変わる染め」をよみがえらせた染師」と言うことになる。


 また、あるブログでは、

 ・・・祐斎先生に始めてお目にかかったのですが、想像していた通り「仙人」のような透明のオーラを感じました。逆に祐斎先生の中に無邪気な少年も居ましたね(笑)。・・・


 展示作業中の祐斎氏は、作業の邪魔になるのに柔和な笑みを浮かべて会釈した。引き込まれそう笑みには、上のブログのように、少年が居た。まだ、照明もちゃんとしてない展示会場で、その作品は微かな色彩の変化を見せた。黄櫨染の不思議な色彩に惹きつけられた。微かにも漏れている光にさえ反応して変化する色彩は、まさにカラーマジックだ。
 

 更にasahi.comを参考にすると

 黄櫨染は「太陽を宿す染め」だ。奥田氏が「広隆寺で調査中に懐中電灯の光線が金茶色の布に当たったら、その部分だけ真っ赤に変わった」大正天皇が召された黄櫨染で、奥田氏と黄櫨染との出合いだという。黄櫨染のように「色が変わる」美しさは、日本独自の文化、移りゆく自然の色を美しく表現することが、日本の文化の特色のひとつだと、奥田氏の言葉だ。


 
 黄櫨染は天皇が儀式を行う時の装束だった。
 「天皇の着物が色が変わた」のは、
 政治的宗教的なマジックであった。




 温暖な紀南地方は、紅葉の変化は少ないが、常緑針葉樹林の山肌は、殆ど紅葉の変化も感じさせないが、黄櫨染の色彩の変化は、この地方に紅葉の複雑な色彩の変化を届けてくれたようだ。太陽を宿す色彩は、自然の神秘であり、紅葉もまたそうであるような気がする。

 展示作業中、邪魔くさい観客は、何度も何度も行ったり来たりしたが、奥田祐斎氏は何度目があっても、柔和な笑みで答えてくれた。


 今日、10月23日からが展示が始まる。


 カラーマジック、
 色彩の変化、
 色彩の神秘だ。


 そして、道教的な、紀南的な、秦の始皇帝が欲し、
 徐福が探しに来た不老不死の天台烏薬染めなど、ロマンがある。
 着ければ薬的効果もある夢の染物だ。





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最終更新日  2009.10.23 21:35:08
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