岡崎市 享禄山 見徳寺の観音様(推定 高見彰七 作) その2
にほんブログ村 享禄山 見徳寺のコンクリート像(モルタル像)、続きです。●まず初めに、この観音像は移設と推定されます。 観音像の背面をご覧ください。脚の部分に四角い凹みがあります。これはおそらく銘板を意図的に剥がした痕でしょう。寄進者や建立者の書かれた銘板を剥がすというは、観音像が当初はこの寺に寄進されたものではないからでしょう。銘板といえば、吉浜善光寺本坊 柳池院の観音像を思い出します。高見観音と推定しているリストNo.6の観音像です。●高見彰七作品とする理由 1 (蓮の花)今回の観音像の胸元を見てみます。胸元に抱えたハスの花が目立ちます。観音像といえば持物はハスの花ではありますが、このハスの持ち方は高見観音特有です。多くの観音像は下記の様に、花瓶に入ったハスを持ちます。さらに手の指は簡略化され、平面的な表現です。また多くの場合、左手が前です。腕も身体と一体化し、立体的な腕ではありません。立体的な腕は破損しやすいためでしょう。このハス、指、腕の表現は、直立形の高見観音の多くに共通して見られます。一例として、浄嚴寺の高見観音の画像を挙げます。ご覧ください。似た造形があるのがわかるでしょうか。次回、決定的とも言える、もうひとつの判別理由をお示しします。【前の記事】 「享禄山 見徳寺の観音様 その1」【 もちぷりん 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村