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カテゴリ:おしごと
高麗神社は、明日が例大祭の日です。 一年で一番大切なお祭りです。 神主はこの日、神様のためだけにご奉仕します。 日頃あわただしく立ち回っている心を静め、身を清めて明日の大切な祭りに備えるために、本夕、暗くなってから鎮魂の時間が設けられました。 神主と楽を奏する伶人皆、白衣白袴姿です。社務を支える事務方も白のうわっぱりで統一 し、日のとっぷりと暮れた境内の参道をゆっくり歩きます。 普段は参拝の方を迎える側が、鳥居をくぐって手水を取り、清めてから本殿に向かいます。 時間内は無言。 心を静め、普段は四方八方に散っている魂を呼び戻し、今ここにおさめるために。 白い行列が、一列になって参道を抜けて本殿にすいこまれていく様を想像します。 太鼓、拝、そして大祓詞を全員で奏上。目を閉じながら唱える祝詞は、自分の声でありながら自分の声でなく、大きなうねりの中でたったひとりの声に聞こえます。 奏上後、鎮魂。静座。沈黙の中に秋の虫の声がななめにかかってきます。しかし、その空間は怖いほどに静かなままです。 夜は人のものではありません。神々の時間です。 そこにただ、許されて座っている。 すると、果てしなく謙虚な気持ちになります。 明日の午前10時から例大祭が行なわれます。 普段、表に出ることのない儀式が、執り行われます。ご本殿には関係者のみですが、参道の様子などは見ることが出来ます。まるで時代がスリップしたかのような光景が展開されます。 それらすべて、神さまに向かって行なわれています。 そして、氏子会による坂口安吾が愛した勇壮な獅子舞の奉納あり、夕方から夜店が並ぶ地元主催のお祭りあり・・・一日、神さまを喜ばせる行事が続きます。 お近くの方。興味のある方。ぜひ一度、高麗神社へ足をお運びください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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