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カテゴリ:瑠璃光記
昨日、熊野神社で、カマキリに会いました。 お腹が大きくて、近くでカラスウリを探してわさわさしている人間がいるのに、草に逆さまにぶら下がったまま、産卵直前なのか微動だにしませんでした。 何とも覚悟を決めてる感じ。 今日は、神社の向かう早朝の電車の中。 なんかざわざわしてるなと見たら、大きなカマキリを腰にくっつけているおじさんがいました。 すると近くにいたおばさんが「あの、これもらっていいですか?」と赤いビニール袋にそっとカマキリを入れました。おじさんはビックリ顔で、あわわ・・・あわわ・・・と声にならない声をあげていて、どうやら苦手だったみたいでした。 私はと言えば、その光景を見ながら、さすがは川越線。人もカマキリも乗るのよね♪とニンマリ。 そして、あぁ二日続きでカマキリ。シンクロがかっているなぁ・・・と感じつつ、でもカマキリに出会いやすい時期だからと冷静にもなり。 ただ、もし今日中にもう一度、印象的な出会いがあったら、カマキリに注目しようと決め、その後はすっかりそれを忘れてご奉仕していました。 午後3時過ぎ。 賑わっていた参詣の方々がふっといなくなって、ホッと一息ついたお札場の前のスペースに、まるで私に「はい見て見て~♪と言わんばかりに、カマキリがトコトコと右から左に向かって歩いているではないですか・・・ つい、そのかわいさに爆笑してしまいました。 (そうきたか・・・やるじゃないか) 同僚の神主にお願いして、緑のあるところに放してもらいましたが、あぁ~はいはいわかったわかりました~メッセージは受けとりますと。 帰りの電車で、カマキリですぐに思い出したのは、大好きだったユング心理学の故・秋山さと子さんのこと。 彼女が、とても大切な決心をした時に偶然現れたのがカマキリで、彼女はその姿に勇気をもらって一歩踏み出した・・・確かアフリカの神話の中で、カマキリは聖なる神の遣いであり、女戦士であったと言うような話でした。 帰宅し、ネットで調べると、彼女の著書『チューリッヒ夢日記』の中にその、ブッシュマンの神話に出てくるカマキリの話があるとか。カマキリは学名をマンティスといって「占い者」の意味があり、前足上げる様子はまるで祈りを捧げているかのようで、それがシンクロニシティの説明と絡めて出ているようでした。 他には、古代ギリシャの頃から、カマキリには神秘的な力があると信じられていて、イスラム教では、カマキリがメッカの方向を向いて祈っていると考えられていたとか。 また、アフリカのブッシュマンの伝説では、カマキリはこの世に現れた最初のブッシュマンだったと言います。アフリカ・ジンバブエのバントゥー族にはカマキリを祖神とする神話があり、この虫が家に入ってくると、先祖神が訪ねて来たと信じて丁重に扱ったとも。 ちょっと飛んで、京都の祇園祭の鉾にも蟷螂山、と言うカマキリが鉾に乗ってカラクリで動くものがあるそうです。 そして、その蟷螂山の鉾には、緑色の巨大なカマキリが、おみくじを引いてくるというパフォーマンスがあって、その前に長蛇の列が出来ていたと言う話もみつけました。 占い師であり、祈る者であるカマキリの神話を知ってるのかもしれませんが、おみくじとつなげるとは、日本人もなかなかです また、興味のある方は、コチラもどうぞ。最後の文章で爆笑でしたが、こういう研究が成され、学術論文として発表されていることは、とっても元気が出ます。メスがオスを食べると言うカマキリ伝説の最前線も載っています →カマキリの神話 ・・・で。メッセージですが・・・眠くなりましたので、夢の中で探ることといたしましょう カマキリ。祈る者。祈りの姿、その手は鎌。 私たちの手は、鎌ではないけれど、武器も持てるし、赤ちゃんも抱ける。人の命を救うように祈ることも出来れば、人の命を奪うことも出来る。 愛しい人をその手で抱いたら、その命を奪ってしまったら・・・切なかろう。愛しい者の命を身の内に取り込んで、その命ごと生きる・・・そんな選択やもしれず。 妄想は、夢の中で続けます。おやすみなさい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月17日 23時44分23秒
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