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カテゴリ:瑠璃光記
温羅、で「うら」と読みます。 桃太郎伝説の元になった、温羅退治伝説が、岡山の吉備津に残っています。 この神社は、吉備津彦神社の境内にある末社で、小さな祠がひとつぽん、とあるものでしたが。 今回、『寿ぎ暦2012』で、温羅の神さまも、ご登場願いました。 そしてコメントを掲載するので、いろいろと温羅のことを調べています。 よくあることで、歴史や伝説は、その場所を勝って奪い、仕切ったものたちが、自分の良いように書くので、そうした物語は話半分で読むことが多いです。この温羅についても、渡来系の人であったとか、人民を苦しめたとか色々なことが残っています。 まぁそれはそれとして置いておいて、描く時はあまりそれらは関係なく、ニュートラルに名前や、その場に足を運んだ感覚を総動員して描く事が多いです。 あまり考えすぎると、描けなくなるので、描き終えてから調べます。 数年前に私が足を運んだ時は、吉備津彦神社や吉備津神社をかかえるお山、吉備の中山全体を包む独特の力強い何かに包まれ、圧倒されるようなものを感じました。 それは山中の名も無き大きなイワクラ群に出会い、ダイホー(デイダラボッチ)の足跡などを見て(本当にそうかもしれないと素直に感じました)、なんだか腑に落ちる気持になったのでした。まちがいなく、とびきりの聖地のひとつだと思いました。 何でもやってみないと気が済まない質なので、吉兆を占う温羅の声も聴きに参りました。 鳴釜神事です。 釜を熱すると共に、ぐぉお~んぐぉお~んと響き渡る音・・・すなわちこれが、温羅の声。 恨み転じて、その場の守り神となることは、昔からよくあることです。その時その声は、何を伝えようとしていたのか。私は、あたたかくやわらかなものを受けとりました。 ご奉仕していただいた神主さんは、ここでは足袋が真っ黒になるんですよ~と笑っていました。 で、どんな神様がお出ましになったか・・・『寿ぎ暦2012』でどうぞ。心からお待ちしております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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