「スリジエセンター1991」 海堂 尊 講談社文庫 820円
世界的天才外科医・天城雪彦。手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。東城大学医学部で部下の世良とともにハートセンターの設立を目指す天城の前に立ちはだかる様々な壁。医療の「革命」を巡るメディカル・エンターテイメントの最高峰!(表紙カバーより)
2019年11月、読破。
もっと早くに読破することが出来ると思っていたのですが、天城の痛快な言動と比較して、この物語の重要な役割ではありますが、高階講師の陰湿な言動がページをめくる指を鈍らせてしまいました。
とは言え、決して面白くないわけではなくて、若き外科医の世良が、ある出来事から異国の地で失意のどん底から再び歩き始めるまでのラストは非常に感動的でした。
また「極北ラブソディー」を既読ですので、世良と花房のその後は、それとして、健気な花房が愛おしいです。
スリジエセンター1991 (講談社文庫) [ 海堂 尊 ]