新刊が出てたのでいつものように買って読んでみました。
夜桜ヴァンパネルラ の続巻です。
夜桜ヴァンパネルラ 2
杉井光
夜桜ヴァンパネルラ 2 電撃文庫
杉井光
帯には
櫻夜倫子。
警部。
吸血鬼の<真祖>。
戦闘力、ツッコミ力、ともに抜群。
と、前巻同様に今時のラノベにしてはアッサリとした文句が書かれてます。
今時はもっと読者の気を惹くド派手な文句が多いんですけど、こういうのも嫌いではないです。
吸血鬼モノが好きなら <真祖> って文字を見ただけでもイロイロ想像してしまうことはほぼ間違いないですしね~。
それぐらいに魅力的なテーマです吸血鬼って。
ラノベでもラノベでなくても。
さて2巻は前巻同様にヒロイン・櫻夜倫子を中心に物語が進んでいきます。
基本的な部分は前巻と一緒。
徐々に警察の仲間との関係にも変化があらわれてます。
表面的な部分ではなく心情的な部分で。
倫子と同じ捜査九課の桐崎紅朗は変わらず馬鹿のまま。
お前はどうやって警察官になったんだ?
って疑問に感じるのは確実なぐらいに馬鹿まっしぐらです。
物凄いコネでもあったのかと勘繰りたくなります。
不快な馬鹿ではなく明るい馬鹿なのが救いといえば救いです。
読んでてイラッとはしないので。
たまに鋭かったりアッサリと深いことを言ったり、アジのあるキャラではあります。
警察業務のことはサッパリでも上司である倫子の着替えの詳細は把握してたり。
帯の裏には
血を啜る怪物《吸血種》を狩る、もうひとつの組織 浄血官。
法を無視して無慈悲な駆除を続ける彼らと、あくまでも法を遵守する捜査九課とは激しく対立していた。そんな折、浄血官が拉致・殺害される事件が発生。恋人を殺されて復讐に燃える女吸血種の存在が浮かび上がる。
捜査九課の美しき《真祖》の少女・倫子とその相棒の一途バカ・紅朗は、復讐者を追い、複雑化する事件の中に迷い込む。やがてたどり着いた哀しい真実の前に、二人が選んだのは
といろんな要素タップリの文句が書かれ、読む前から期待値が高まります。
登場する浄血官の無双な強さとか無慈悲さとか異常さとか、今回も決して明るい内容ではなかったですけど面白かったです。
物語独自の職業とか技とか設定とか作者のセンスが問われますよね。
そういうのはかなり大事だと思います。
読んだ時の面白さがかなり違ってくるので。
いつものように、まだ未読の人の邪魔にならないように細かいことを書くのを避けつつ今回はこれにて終了したいと思います。