やっと本格的に盛り上がってきたな~と。
第4部アリシゼーションに突入してからそれまでのテンポのいい展開ではなく、じっくりと細かい部分まで丁寧に描いているって感じだったんですけど、どうしても冗長に思えてしまう部分がありました。
ソードアート・オンライン 17
アリシゼーション・アウェイクニング
川原礫
ソードアート・オンライン 17 アリシゼーション・アウェイクニング 電撃文庫
川原礫
第3部までで活躍してた主要キャラがアンダーワールドの戦いに参戦し、物語はここで盛り上がらなかったらどこで盛り上がるんだ?って場面に。
主人公・キリトはまだ再起不能なままですが、それでも回復の兆しがあり17巻の最後あたりで
18巻ぐらいで復活するんじゃねぇーか?
って思わせるような展開になってます。
でも18巻序盤での復活はなさそうです。
もしかしたら、そのまま引っぱってキリト復活だけで1冊ぐらい使いそうな気がしないでもないです。
いろんな人物がキリト復活に助力し、今までに築き上げた信頼関係がリアル・バーチャル関係無しにキリトを復活の方向に導く。そしてこの第4部までに複雑に絡み合った人間関係が徐々に解き明かされていきます。それは長編作品でしか描けない面白さです。
第1部アイングラッドの殺人ギルド・ラフィン・コフィンのリーダーであるPoH(プー)や第3部ファントム・バレットのサトライザーも再登場。
読んでて
「ホゥホゥ。そういうふうになってたんか!」
って思える面白さ。
PoHはPoHのままで、それはもう最悪の存在でした。
ラフィン・コフィン壊滅の真相を知るとさらにPoHの最悪さが増します。
今回もその最悪にねじくれた性格を発揮して民族対立なんかを煽り立てます。
そしてアンダーワールドが予想外な方向に進化した原因なんかも判明。
そこには第2部フェアリィ・ダンスが絡んできます。
オベイロン・須郷が直接関わってるわけではないですけど、間接的にというか下種が下種を呼ぶというか改めてアドミニストレータのカリスマ性スゲーってことも判明。
もう何冊かで第4部アリシゼーションも完結しそうですが
どういう決着を迎えるのか?
第5部はあるのか?
とか気になることは多いです。
とりあえずは18巻の発売を待ちつつ、また発売直後にゲットして続きを楽しみたいと思います。