ゆるさ全開!って内容でした。
四億円当てた勇者ロトと俺は友達になってる
新木伸
四億円当てた勇者ロトと俺は友達になってる
新木伸
思いっきりユルユルです。
内容もキャラも主人公の思考も。
表紙絵の女の子が「ろと」なんですけど、あの見た目で二十歳以上らしいです。
車の免許も所持してます。
そして世界的な数学の難問を解いてしまうような天才です。
性格はのんびりというかなんというか
「今までどうやって生活してたんだ?」
って思わずにはいられないぐらいに純粋無垢で生活力皆無です。
その ろと とネトゲで同じギルドの構成員である主人公・トレボーを中心にして物語りは展開します。
ロトくじで四億円当てた ろと は島を買おうとしたりで計画性無しで生活力は皆無。
ってことで、主人公は現実世界の ろと のところに急行。オッサンだと思ってた ろと がジャージにどてらの残念美少女で驚き、話し合いの末に両者の意見の一致でトレボーが財産管理人として ろと のところに永久就職。
ほのぼのとしたヌルイ展開ですが、普通に考えたら美少女(財産付き)にたかるクソでヒモにしか思えないんですよねトレボーって。
仕事も辞めちゃいますし。
二人で四億円を堅実に使いながら働かないでネトゲ三昧な生活を送る。
イヤイヤお前は働けよ!!!
って読みながら心の中で主人公に突っ込み入れました。
しかし両者が納得してたらそれでいいのか.....。
街中で昔のギルドメンバーと偶然出会って登場人物が二人ほど増えます。
一人はワードナー。
赤髪の超絶クウォーター美女でオープンエロで卑猥です。
姉御肌で三十代。
もう一人はゾーマ。
四十代で東大卒で投資家っぽくて鍋奉行。
ワードナーとはリアルでも昔からの知り合いで、中学生だった頃のワードナーの家庭教師をしてたときに何やらあったようで頭が上がらないらしいです。
何があったのか?
そこは描かれてませんけど簡単に想像はできるな~と。
下ネタ的な方向に。
とまあ、そういうメンバーで物語りは進んでいくんですけど基本的に最初から最後までヌルイです。日常会話の一部を抜粋すると
ろと 「小便小僧ってあるよねー」
トレボー「あるなー」
ろと 「じゃあ、大便小僧って.....、ないのかなー?」
というような感じです。
読んで緊張感もなく盛り上がりもしないですが、気楽に読める面白い本ではありました。