いかにも今時っぽい内容だな~と。
それが面白いかどうかは別にして。
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アカバコウヨウ
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アカバコウヨウ
読み終えて思ったのは
どこまでも主人公にひらすら都合の良い設定
だな~と。
主人公である江馬奏(エマカナデ)はAWP(アナザー・ワールズ・プラグ)というゲーム機を使い、そのゲームの中では超絶強かった主人公が盛り上がった戦い(ゲーム)の最中にプツンと突然接続を切られ強制的に現実世界に帰還。
よくあるゲームばかりしてる子供に親が言う
ゲームばかりしてないで云々
というアレです。
強制終了の命令を出したのが母親で実行したのが妹。
母親は見た目が若すぎるぐらいに若く、というか幼いです。
挿絵に描かれる姿は小○生.....
妹は兄さん大好き美少女。
すでに有り得ない設定。
ま、その有り得ない設定こそが小説や漫画などの物語を面白くする調味料なわけですが、それがいきすぎるとお腹イッパイになりすぎてゲップが出ます。
どう考えても自分に非があるのに妹を逆恨みしてゲームでの復讐を誓います。
しかしながら妹はそのゲームの世界でのワールドチャンピオン!世界一位でゲームで収入を得るプロ。そして主人公はゲームは解約され自宅ではプレイできない。そこで「部活に入ればいいじゃない!」ってことでAWP同好会に。その同好会で銀髪美少女・桜月エリナに出会いゲーム世界で新たなキャラを作り、キャラ制作時に与えられる固有スキルという特殊能力をゲット。
通常一つのキャラに一つの固有スキルしか発現しないはずなのに、主人公には二つの固有スキルが与えられ、しかも超レア能力。
さらに学校で複数の美少女出会いゲームを楽しむも主人公はひたすら妹に対抗心を燃やしたままという駄目な感じしかしない素晴らしさ。
登場する女性は美しく思いの強さに違いはあれど主人公に好意を持ち、ゲームではレアスキルをゲットする.....
普通に考えたら主人公は自己中で友達になりたくない度が高く、接したらイラッとするだけの性格してると思うんですけど、世界は主人公に優しく登場人物たちも主人公に好意的。
たぶん私にはわからない魅力がにじみでてるんだろうなと。
で、読み終えたときの感想が最初に書いたようなことになりました。
あまりにも主人公に都合の良すぎる設定でコレはちょっとなと。
どんな物語でも主人公に都合の良い設定だったりはしますけど、ここまであからさまなのは珍しいような気がします。今時といえば今時の作風なんでしょうけど、だがしかしこれでいいのか?とオッサンな私には疑問に感じる部分も多い作品でした。
面白くないってことはないんですけど、読み終えた後になんともいえない気分になるというか。
ですが、なんとも思わず面白く読める人も多いのかもしれないです。
そういうのは読む人の感覚かやらなんやらいろんなものに左右されるんでしょうから。