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カテゴリ:小説
都市伝説系彼女。~永遠子さん救済倶楽部~ の続編です。
都市伝説系彼女。2 ~永遠子さん救済倶楽部~ おかざき登 都市伝説系彼女。2 ~永遠子さん救済倶楽部~ ダッシュエックス文庫 おかざき登 産女(姑獲鳥)・ひとりかくれんぼ・猿夢・くねくね・百物語..... どれもこれも有名ですけど姑獲鳥はとくに京極夏彦の「姑獲鳥の夏」で一気に知名度が高まった気がします。それまではあまり姑獲鳥が登場する物語って目にしなかったです。たぶん。 しかし姑獲鳥を都市伝説に入れてしまってもいいのか?って疑問はあります。 それでは妖怪モノになってしまうので。 姑獲鳥は 中国の伝承上の鳥。西晋代(265年-316年)の博物誌『玄中記』、明代(1368年-1644年)の本草書『本草綱目』などの古書に記述があり、日本でも江戸時代(1603年-1868年)の百科事典『和漢三才図会』に記述されている (Wikipediaより抜粋) ってぐらいに歴史のある妖怪です。 都市伝説は 近代あるいは現代に広がったとみられる口承の一種である。大辞林 第二版には「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」と解説されている。 (Wikipediaより抜粋) ってことで歴史があれば妖怪伝説、歴史が浅ければ都市伝説ぐらいの感覚なのかもしれないです。が妖怪モノのほうが懐が広くて新しい都市伝説的な怪異も妖怪として語られても違和感がないような気もします。 あくまでも個人的な見解ですけど。 まあ、小説ですから読んで面白ければそれでよし!なんですけどね~。 さて1巻から続き、相変わらず怪奇現象に愛されるヒロイン・久喜島永久子は2巻でもトラブルに巻きこまれ、超現実主義者である主人公・多賀谷敬一郎を大いに悩ませます。 敬一郎の現実主義が揺らぐレベルで怪異が現象が出現するので、さすがに無理矢理の理由付けとか苦しくなってます。アッサリ怪異現象を認めてしまったほうが楽になるのは確実なんですけど、それが性格上できない。個人的に読んでて少しイラッとする主人公です。 しかしながら怪異に愛される永久子と怪異を認めない敬一郎のコンビは読んでて面白くもあります。敬一郎単独だとアレなんですけど。 青春学園モノっぽい恋愛要素も含んでますし、けっこう面白い小説です。 でも売れ行きがどうにも不調?らしく、あとがきで続編は形を変えて発表するかも?みたいなことが書かれてました。今時ってこういう妖怪・怪異・都市伝説モノって受けないんでしょうかね~? かなり魅力的なテーマだと思うんですけど。 今時風にあざといぐらいの萌え要素とかあれば売れるのかもしれないですけど、それはチョットお腹イッパイで食傷気味です私。どこを見渡してもそんな内容のアニメ・漫画・小説ばかりなので。 面白いのもあるんですけどあまりにも増えすぎてアタリ・ハズレの差が激しすぎるというか、購入する前にパラパラっとでも内容を確認(立ち読み)しないと安心して買えないです。 ちょっとでも立ち読みしたら好みの作風かどうかって判断できたりしますよね~。 と、今回の本の内容からドンドン離れていってるので話を戻すと、都市伝説を扱った本ってけっこうありますけど、そのテーマゆえに内容がオドロオドロしいのが多いです。確実に苦手な人が多そうな感じに。しかし、こういうユルイ内容なら面白く読める気がします。あくまでも気がするだけで苦手な人はユルイのでも駄目かもしれないですけど。 続編が読みたいので、できるだけ本が売れてくれればな~とは思います。 ネットで続編を発表ってなっても、あまり読む気にならないので。 どうにも紙の本で読まないと読んだ気がしないんですよね。 困ったことに。
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