エルフ嫁と始める異世界領主生活 -俺の住む島に異世界が来ちゃったんだが- の続編です。
エルフ嫁と始める異世界領主生活 2
-そうだ、この異世界に学校を建てよう-
鷲宮だいじん
エルフ嫁と始める異世界領主生活 2 -そうだ、この異世界に学校を建てよう- 電撃文庫
鷲宮だいじん
前巻がけっこう面白かったので続編にも期待してしまうのは致し方なし。
読むのが楽しみでした。
そういう本ってけっこう多いんですけど、1巻だけ面白くて続編が残念極まりないってこともけっこうあります。盛り上げるだけ盛り上げて最後がそれかよ!って突っ込みたくなるような。
さて、今回の内容ですけど、前巻同様に面白かったです。
日常に異世界が入り込んだ世界観なんですけど 熱い戦い とか 魔法対戦 とかそんないわゆるガチなファンタジーではなく、基本的にゆる~い日常系ですから読んでて タマラン! 物凄く面白い! ってことはないんですけど普通に面白いです。
大事ですよね普通に面白いって。
いろんな本を読んでて思うことですが最初から最後まで飽きずに読ませてくれるって凄いことだと思います。長く続いた作品ならまだしも一冊の本ですら読んでて冗長だな~と感じることがあります。途中で読むのをやめてしまうってことはほとんどないんですが、極稀に我慢できずに途中棄権することがあります。ある意味忘れられない本になったりします。悪い意味で。
それはラノベでも普通の小説でも漫画でも同じです。
だから普通に面白いって偉大だなと。
この巻ではサブタイトルにもあるように、異世界に学校を建てるのが今回の内容の主要部分なんですが、当然ながら建つまでにも問題があり、建ってからも問題続出。
それは今でも現実世界で耳にするような問題だったりします。
支援で学校を建てても家の手伝いが忙しくて生徒が来ないとか、勉強なんかしてなんの役に立つ?とか、外国人なんか信用できねぇーとか。
同じ人間同士でも起こる問題が異世界との交流で起きないわけがない。
そういうのをどう解決して学校建設の後に学校運営していくのか。
難しい問題ですがそこはゆるい日常系ファンタジーですから重すぎる内容になることなく面白く読ませてくれます。とりあえず給食って大事!って思いました。
主人公であるの日本の高校生であり異世界の領主の娘婿的存在である漆原由太が大活躍するのは当たり前ですが、今回は由太の愛人になる!って宣言した人魚の少女フィレレちゃんが思い込みの激しい性格と行動力で大活躍で、最後に由太は美人な日本の役人・烏森美羽に性的嗜好がアレだと誤解され医者を紹介されそうになってました。
まだまだ続きが描けそうな物語なので、続巻が出たら買うと思います。