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カテゴリ:小説
あやかし小町 大江戸怪異事件帳 の続きです。
あやかし小町 大江戸怪異事件帳 -鬼砲- 鳴海丈
あやかし小町 大江戸怪異事件帳 -鬼砲- 廣済堂文庫 江戸を震撼させる<鬼砲>とは!? 美女と妖怪が組んで大活躍!! 大江戸摩訶不思議捕物劇!! って前巻同様に茶汲み娘のお光と煙羅という煙のような妖怪が大活躍するのはもう確定。面白いに決まってる!と帯の文句だけで期待値が高まります。 お光と煙羅だけは捕物劇にはなりにくい、当然ながら同心・和泉京之介と岡っ引・岩太のコンビも活躍します。今回は煙羅の活躍が少なかったですが、それでも見せ場はしかりとあり活躍はしてました。もう少し出番というか派手な活躍があっても面白いのにとは思いました。 妖怪が活躍する物語は大好きなので。 だからラノベの「妖魔夜行」「百鬼夜翔」は大好きでした。 シェアード・ワールド・ノベルズで一般社会に溶け込んだ妖怪が主役として大活躍でした。 参加した作家陣も豪華で 山本弘 友野詳 高井信 水野良 柘植めぐみ 清松みゆき 下村家恵子 西奥隆起 伏見健二 北沢慶 などなど読んで面白くないわけがない!って本でした。 と、話が脱線したので元にもどすと、今回の鬼砲ってなんだ?というのが読む前に抱いた大きな疑問でした。今までにラノベやら漫画やらを大量に読んだ無駄知識から、なんとなくこんなのかなというようなモノは想像はできましたけど、それがあってるのかどうかは読んでみるまでは不明。 で、読んでみたら予想は大きくは外れてませんでしたけど、さすがは過去にラノベを書いてて、あの 妖刀伝 の脚本を書かれただけのことはあるな~と感心する不気味さ。 ラノベ好きも時代モノ好きも問題なく楽しめる内容になってます。 歴史小説好きは楽しめないかもしれないですけど(笑) 前述した以外の登場人物も魅力的で、娘陰陽師の長谷部透流がかなり個性が強く、独立した物語の主人公にしてもいいんじゃないのか?ってぐらいでした。作中では登場シーンも少ないし、そんなに活躍もしないのが残念です。 物語はすすみ、事件は解決しお光は江戸にでてきた理由である兄探しにも成し遂げて一件落着。今回も面白かったです。作者である鳴海丈の時代モノは艶っぽいのとそうでないのとに大きく分けられるんですが、今回のは艶っぽくないほうなので誰でも問題なく楽しめる本だと思います。
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