読んでからかなり時間が経ってますけど面白かったので感想でも。
造られしイノチとキレイなセカイ
緋月薙
造られしイノチとキレイなセカイ HJ文庫
緋月薙
表紙絵は可愛らしく今時のラノベって感じです。
内容もガチのラノベですけど面白いです。
ラノベ全盛期!!!
って時代が続いて長いですけど、そうなると当然ながら大量の本が出版され、その中にはアタリ・ハズレが存在します。読んで面白いかどうかは個人差があるでしょうけど。
それなりにイロイロ読んでますけど、オモシレーって強く感じる本ってそんなに多くないです。普通に面白いのはそれなりに、全然面白くないのも少しだけ。そんな感じです。
普通に面白いってそれはそれで凄いと思うんですけど、読後感でいうとやはり凄く面白いと感じた本には勝てないです。
作者も出版社も大変だろうなと人事ながら考えたり。
さて、今回の本ですけども主人公は表紙絵中央の聖殿騎士・カリアスです。
超実力派で性格が良くて顔が良い...
ラノベってチートな主人公が多いです。
そのほうが読んでて面白いんですけど。
そしてカリアスの側には幼馴染の精霊術士・フィアナ(表紙絵左)がいます。
当然ながら美人で優秀でカリアスのことが好き。
ありがちな設定でこれだけ聞いたらよくある物語ですけど、それを面白く読ませるのが作者の力ですよね~。で、この本は面白いです。
作者の他の作品を読んでみようかと考えるぐらいに。
遺跡で発見した幼子(ホムンクルス)・イリスを養子として引き取り育て家族として愛情を育む。作中でも少しだけ触れられてますけど世界はキレイなだけではなく暗い部分も当然ながら存在します。でも物語は基本的に明るく楽しいのでスラスラ読めてしまいます。
タイトルそのままの内容です。
途中でフィリアにも養子ができて四人で擬似家族というか本物の家族そのものになっていきます。やはり読むなら面白い本が良いです。
暗いだけの救いのない物語って苦手です。
作中の要所要所で登場するカリアスの養父で聖殿騎士長でもあるマクスウェルが良いアジ出しまくってます。
カリアスとフィアナが遺跡を探査するときにマクスウェルが用意したテントは
カップル達のハードな夜仕様
で、気配遮断、防音効果に加え疲労回復効果も付与されてました(笑)
そして使用後の感想ですけど
カリアス「イリスもよく眠れたみたいだし、フィアナも喜んでたよ」
マクスウェル「ほうほう、イリスちゃんが眠ったあとにフィアナちゃんが悦んでた、ねぇ」
というような会話が親子間で。
って具合に面白おかしく読めたりするので楽しい本でした。