魔法科高校の劣等生 20 南海騒擾編 の続編です。
魔法科高校の劣等生 21
動乱の序章編〈上〉
佐島勤
魔法科高校の劣等生 21 動乱の序章編 〈上〉 電撃文庫
佐島勤
タイトルを見てもわかるように今回の動乱の序章編は序章なのに上下巻にわかれてます。
多少分厚くなっても一冊にまとまったほうがわかりやすくていいのにな~と思わなくもないですが、面白い本を多く長く楽しめるのは大歓迎。
できれば上巻の内容が記憶から薄れないうちに発売してくれると嬉しいです。
表紙絵は達也と深雪になってますが、この巻で目立ってたのは新入生で十師族・三矢家の三矢詩奈(みつやしいな)と自称・詩奈の『護衛役』で幼馴染の矢車侍郎(やぐるまさぶろう)でした。
新入生総代であった詩奈は慣例にしたがって生徒会に入り、今後生徒会の面々とのからみがどんな風に展開していくのか?楽しみなところです。
侍郎のほうは二科生で、初期の吉田幹比古よりも鬱屈してるかもな~と。
読んでて面白いと感じる人物になるかは今後の成長次第って感じです。
が、千葉エリカに目をかけられたこともあり激しく成長しそうな予感はします。
この巻では南米で戦略級魔法「シンクロライナー・フュージョン」が使用され、世界はタイトルどおりに動乱へと突き進んでいきそうです。戦略級魔法が簡単に使われる世界。その世界の中で反魔法主義やら人間主義やらが跋扈し、魔法師とそれ以外の人間との関係がどうなっていくのか?十師族はどんな方向に進んでいくのか?達也と深雪はどんなふうに成長していくのか?楽しみなことがイッパイです。
この巻では戦略級魔法は「シンクロライナー・フュージョン」に続き新ソ連により「トゥマーン・ボンバ」も使用されたので、今後は戦略級魔法師・十三使徒が活躍しそうでもあります。
七草真由美が活躍しねぇーかな?と思ってたんですけど、ほぼ活躍は無し...
個人的には彼女が活躍してほしいです。
面白いので。
かわって今まで地味にしか登場してなかった兄の七草智一が少し目立ってましたけど、父親の七草弘一の小型版みたいな感じが読んでてアレでした。九島家も光宣(みのる)以外はどうにもパッとしませんし。
十師族、師補十八家の若手を集めた会議で空気読まない達也の発言が男前すぎて面白かったですけど、それに全く動じない十文字克人も男前でした。
下巻では上巻に続き三矢詩奈と矢車侍郎が活躍するらしいですが、個人的にはいつもの面子の活躍を読んでみたいとも思います。