「カンボジアのオーガニック」
クラタペッパーのオーガニック胡椒農園(撮影:木村彩湖)2008年からカンボジア有機農業協会(Cambodia Organic Agriculture Association;COrAA)の副議長を務めさせていただいています。弊社は、2006年の同会設立当初から加盟しておりますが、設立当初はいろいろと問題も多くオーガニックの意識もカンボジアの人々にはあまり浸透しておりませんでした。しかし、ここ近年カンボジアの地元の人々も「オーガニック」や「食の安全」に対する意識が高まってきています。その背景としては、工場による化学薬品の排水や大規模農場の使用する農薬などの影響で、池の魚が死んでいたり、食べた野菜や果物の影響で吐き気をもよおして体調を崩したりという被害が多く新聞やラジオをにぎわすようになってきたということがあげられます。しかしまだまだ正しい「オーガニック」の認識をされている農家の人々も少なく、今後は、より多くの人々に啓蒙活動をしていかなければならないと思います。そのためにも、本日バンコクにて開催されている“ASEAN事務局とASEAN各国農業省担当官による「アジア地域オーガニック標準:AROS」の採択に関する準備委員会”に、オーガニックに対する世界の意識の流れをカンボジア政府担当官に認識してもらいたいと、IFOAM(GOMA)より予算を頂き、会議に参加してもらうことになりました。担当官の帰国後、われわれ民間との会議を行いますので結果は、またこのブログで発表させていただきます。カンボジアには、まだ「オーガニック」に関する法律や規定が全くありません。政府にも最近の消費者の流れをよく理解していただいて、より早い対応を望みたいと思います。そして、我々もカンボジア国内にさらなるオーガニックの生産者と消費者が増えるよう今後も活動を続けていきたいと思います。10月4日に日本の大阪でオーガニックに関するイベントを共同で開催いたします。「最高品質のオーガニック製品が生み出す好循環」詳細は上記をクリックしてフェイスブックのホームページにアクセスしてください。私は、「アジアのオーガニック・トレンドから見る日本市場」と題してお話させていただく予定です。カンボジアでのビジネス経験の視点からお話をいたしますので、オーガニックに興味がなくても、カンボジアでの農業や起業の参考になると思います。多くの方のご参加をお待ち申し上げます。