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ベトナム見聞録

ベトナム見聞録

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2005年06月10日
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カテゴリ:ベトナム旅雑記
 バイクでバンメトートに向かった。空は気持ちよく晴れている。こんな広くてきれいな青空を見たのは本当に久しぶりだ。空は青く、緑は濃く、土は赤い。私の見慣れたハノイの冬とは大違いだ。ハノイの冬はいつでもどんよりしていて、霧雨が絶えず降り、やたらと湿度が高い。ベトナムにもこんな広々とした大地と空があったか、風を切りながらそんな感慨にひたる。

 バンメトートの中心の広場では、ちょっとした市がたっていた。日本の初詣を思わせるような、さまざまな屋台が軒を連ねている。目立ったのはギャンブル屋台だ。ベトナムではギャンブルは法律で禁止されているはずだが、大っぴらに繁盛していた。丸い板を手でぐるんと回し、回っている間にダーツを投げる。円の面積の約半分は青で、約半分は赤。そして20分の1ほどを黒が占める。客は青か赤に賭ける。当たれば同額の払い戻し。外れれば没収。黒にダーツがさされば、胴元の総取り。わかりやすくていい。大人も子どもも紙幣を握り締めながら、大いに盛り上がっていた。

 帰りにものすごく長い下り坂があった。このような坂では、ベトナム人はバイクのエンジンを切る。すこしでもガソリンの消費を減らすためだ。私もまねしてエンジンを切ってくだった。下り終わってエンジンをかけようとすると、キーがない。差したままにしておいたのだが、坂の途中で落としてしまったのか!?

 バイクを停め、自分の間抜けぶりを呪いながら坂道を登る。上まで坂を上り、そして下るがバイクのキーはみつからない。どうしよう。プレイクはまだまだ先だというのに。でもベトナムでは困ることも多いが、なんとかなってしまうことも多いのだ。

 こんな田舎道でも数百メートルおきには人家がある。そしてベトナムの道路脇には「修理屋」がやたらと多い。

 なにか技術を身につけようと思い立ったとき、日本人は道具から入る。そして本を読んだり教えてもらったりして技術を習得しようとする。欧米人は技術の習得が先に来て、その後己の技術に応じた道具をそろえる。ベトナム人は道具よりも技術よりも、まず看板を出す。たとえば「バイク修理」といった看板を。

 というのは大げさなのだが、そうも思いたくなるような素人くさい片手間修理屋がたくさんいる。でもそんな修理屋でも紆余曲折しながらもなんとか修理してしまうのだ。今回は数人の男がなんだかんだと言い合いながら、どうやったのかわからないがエンジンがかかるようにしてくれた。悪い人たちはこうやってバイクや車を盗むのか。とにかく助かった。ありがとう、うさんくさいおじさんたち。

 プレイクに着いた頃には真っ暗になっていた。バイクを貸してくれた兄さんに鍵を失くしたことを報告。謝って追加で5万ドン支払ってゆるしてもらった。ごめんなさい。

 夜はテト(正月)の宴会だ。ぼくも唯一の宿泊客としてご招待にあずかる。さあ、飲むか。つづく

 

 





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最終更新日  2005年06月10日 23時03分12秒
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