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埋もれ火のアンソロジー

埋もれ火のアンソロジー

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2006.10.08
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カテゴリ:昔作った歌
彼女が今でも眼にみえる

れんげ25%.jpg


彼女が今でも眼にみえる
いそがしそうに 部屋中かけまわり
最後に 僕のそばに来ては
ひとつふたつの皮肉を残して立ち去ったもの


   彼女はとってもおしゃれだった
   艶のある黒い髪が 自慢のひとつだった
   僕はその黒髪に いたずらをしては
   いつもケンカになって 日が暮れていった


それは楽しい毎日だった
遠く隔たってしまったあの頃の
和やかなこころが よみがえってくる
そんな思い出の中から彼女が僕を見ている


   太陽(ひ)は輝き続けたけれど
   おわりの季節(とき)は 僕らにもおとずれた
   おだやかなそよ風のふく季節のこと
   彼女はいつものように「サヨナラ」を僕に告げた


あれからもう十年もたつという
いったいあれから 誰と僕はめぐり逢ったのだろうか
今日、彼女がとても恋しい
いまでも彼女の姿がはっきりと眼にみえる



(1977・5・11)





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Last updated  2006.10.11 18:45:20
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