年度末
年度末である。異動や退職の人とのお別れ昼食会で職場に出かけた。今年度大変お世話になったチームの1人は定年退職、一人は異動。ベストメンバーだっただけに、4人チームのうち2人が去ってしまうのは大変寂しい。来年度も楽しくやっていけるだろうか、と少し暗い気持ちになるが、とにかく自分のベストを尽くすしかあるまい。退職する同僚は、ボランティアなどで時々来ることもあるかも、と言う。それはいいなあ。これで完全に終わりじゃないのなら嬉しい。異動する同僚は、異動先の担当が1年生だと言う。「風任さん、来てよ~」と半ば本気で言ってもらえるのがありがたい。私もその同僚と組めるのなら異動してもいいなあ、と思うがもう遅い。またどこかで会うこともあるかもしれない。進級するからと息子の本棚や玩具を一気に整理した。息子に要るか要らないかを決めてもらい、要らないと決めたものは勿体無いとは思うが処分することにする。これでだいぶ本棚が空いた。息子の図鑑や地図が入っている小さな本棚を茶の間に移す予定。茶の間にあれば、息子もだが自分自身すぐに見られるので便利なのである。ついでに広辞苑や辞書、便覧や世界史年表類も入れておこうっと。明日は茶の間を少し整理する。花散らしの冷たい雨が降っていたが、午後になると止み、日が射してきた。寒い1日だったが、それでも春は確実にやってきている。息子は進級し、私は新しいメンバーと仕事をし、季節は初夏へ向かう。老いがいつの間に近付いている事を思い、息子の手の大きさに驚く。いつもこの季節になると時は不可逆的に進む一方なのだということをつくづく実感する。春の訪れに心華やぐのはいつものことだが、その一方でここ数年、どこか心の底にしん、とした哀しみを覚えるようになった。