1/3(12日目) バクタプル-カトマンドゥ
トレッキングによる筋肉痛は多少あるものの疲労は残っていない。8時半に出かけ、カンティ・パトとジャマル通りが交差する歩道橋近くの贔屓の軽食屋に出かけて朝食を食べる。ここのプリタルカリやマサラドーサなどの軽食類は各40~50ルピー前後でなかなか美味しくて安いのであった。(左プリタルカリ、右マサラドーサ)体も温まったのでバクタプルへのバス乗り場へ向かい、バスを捕まえた。40分ほどで昨日来たバクタプルのバス発着所に到着。バクタプルは町に入るだけで10ドルを支払わねばならない。しかも、町中に入る主な道には全てゲートがあって、地理に暗い外国人が集金網をかいくぐって町に潜り込むのは難しそうだ。夫と2人ならそれでも潜入ルートを探したかもしれないが、息子連れなので断念。ゲートをくぐる前から自称ガイドの売込みがカトマンドゥのダルバール並みに次から次へとやってくる。自分たちのペースで歩きたいのでどんどん断る。このこぢんまりした町は、パタン以上にシブい古都の味わいがあってなかなか良い感じであった。地震が来たら即倒壊しそうな4、5階建ての家が人々の行き交う細い通りを挟んで両側に建ち並んでいる。ダルバール広場(旧王宮がある場所はどこの町もダルバール、である)、タチュパル広場、トゥマディ広場へとあちこち遠回りしながら歩く。昼食後、カトマンドゥへ戻る。夕方まではまだ時間があるので勢いでタメルからスワヤンブナートまで歩くことにした。とにかく西へ。途中道を間違えたりしたため、スワヤンブナートの麓の東参道にようやくたどり着いたのは既に4時を回る頃。しかも、目の前には恐ろしく長い階段。←これはかなり上った辺りで撮影。しかしここまで来て引き返すのは業腹である。半ばやけくそになって参道脇の土産物屋が店仕舞いを始めている中を上る。もう少しで到着、という急な階段の途中にチケット売り場があった(上の写真左の赤い柱の建物。右側はチベット僧院)。20分かけてようやく上り切った。仏陀の眼が足元のカトマンドゥを見下ろす。スモッグで煤けた夕暮れの町並みが一望できる。参道を下るともうあたりは薄暗い。さすがに暗い中を歩くのは嫌なので、止むを得ずタクシーで帰った。夕食はチベット料理店で予約しておいたギャコク(チベット版豪華五目鍋)。牛肉、豚肉、鶏肉、牛ひき肉の団子、豆腐、豆、野菜類、春雨と具が豪勢。その上、チョウメンとモモとご飯が自動的についてきて食べきれないほど。ここに来て連日のダルバートで胃腸が疲れて食欲が少し落ちていたので、完食できなかったのが大変残念であるが、体も大変温まった。タメルはまたも停電で、例によって20時になると電気が復旧したのだった。