セルラー
DVDで『セルラー』を観ました。 今年の初め頃に、「2週間くらいの短期公開」ながら、 実に評判が高く、「カルト的人気」を得ていた作品でして、「映画館」では見逃してしまったものの、 待ちに待ちつつDVDで観ることが出来ました。 キム・ベイシンガーの「悩ましいチラシ&ポスター」に まず魅かれること間違いなしです(^^) 高校教師ジェシカ(キム・ベイシンガー)は突然、 自宅に侵入した見知らぬ男たちに拉致されます。 監禁された部屋には粉々にされた電話が一台、 電話線を復旧させ、やっと繋がった相手は「全く知らない若者ライアン」でした。 ジェシカと家族に命の危機が刻々と迫ります……、 果たして誘拐犯の正体は? そして彼らの真の狙いは? いやぁ、評判通りの面白さでした(^^) まさに「シンプル」「ストレート」「単純明快」であり、 ムダがなく、テンポよくたたみかけ、 冒頭からラストまで息つくひまもないほどです。 これだけ「単純明快」なストーリーを、 ここまで「魅せる」というのは、 かなり難しいことなのではと思います、 本来「単純明快なアクションもの」を あまり好まないボクですので、 そんなボクをここまで楽しませさせてくれたのですから、 たいしたものです(^^) そして随所に「ユーモア」が散りばめられていまして、 それが実に効果的です。 まさに拾いものの傑作、お薦めです。 一言付け加えますと、キム・ベイシンガーの「老けっぷり」に冒頭のうちはショックを感じつつ、 しかし観ているうちにかつてのキム・ベイシンガーが よみがえってきまして、冒頭に感じていた「老け」の印象は見事に吹き飛んでいました。 あと、観終わって冷静に考えてみますと、 冒頭で「家政婦が殺されています」ので、 完璧なハッピーエンドではなかったのだなと、 ちと気になってはきましたが、 まぁしかし、その点をマイナスしたとしても、 充分観終わった後、スカッとする傑作であります。