ジョニー・ブリストルが亡くなっていたなんて……
ジョニー・ブリストルが、昨年3月21日の朝に デトロイト近郊の自宅で亡くなっていたことを、 今日知りました。65歳とのことです。 おそらく報道があまりなかったことと、 ボクがあまり情報をチェックしていなかったため、 恥ずかしながら、今になって初めて知ったのですが、 60~70年代のソウルを代表する、 ボクの大好きなシンガーであり、 ソングライターであり、プロデューサーでした、 ホント残念ですし、ショックです……。 以下に「昨年11月25日の日記」に書いた、「ジョニー・ブリストル」についての文章を 一部転載&加筆し、載せておきます。 今日は帰ったら「ジョニー・ブリストル」の「ベストMD」をじっくり聴こうと思っています。 ご冥福をお祈りします。 先週の日曜日に、ずっと探し続けていたCD『フリー・トゥ・ビー・ミー/ジョニー・ブリストル』の 輸入盤を手に入れまして、 昨日ようやく聴くことができました。「ジョニー・ブリストル」は、元々「モータウン・レコード」の 名ソングライター&敏腕プロデューサーとして知られ、「What Does It Take/ジュニア・ウォーカー&オールスターズ」「Yester Me, Yester You, Yesterday/スティービー・ワンダー」「25 Miles/エドウィン・スター」「Someday We'll Be Together/ダイアナ・ロス&シュプリームス」 などなどを代表とする名曲をつくり、 また、「レア・グルーヴ」の一大ブームの中で 脚光を浴びた『Miracles/ジャクソン・シスターズ』、 そして『All The Faces Of/バディー・マイルス』 『Check It Out/タヴァレス』 などの、名盤をプロデュースし、生み出しています。 以下に彼がプロデュースした名盤の一部を紹介しておきます。「Neither One Of Us/グラディス・ナイト&ザ・ピップス」(1973年)(4曲のみ)「Power Of Love/ジェリー・バトラー」(1973年)「Check It Out/タヴァレス」(1974年)「S.T./ジャクソン・シスターズ」(1974年)「All The Faces Of/バディー・マイルス」(1974年)「The Heart Of A Woman/ジョニー・マティス」(1974年)「Slow Dancer/ボズ・スキャッグス」(1974年)「Feeling My Way/マージー・ジョセフ」(1978年) 自らの「甘く女泣かせな(?)歌声」を活かしての、 シンガー&プロデューサーとしての傑作も生みだしています。『Hang On In There Baby/ジョニー・ブリストル』(1974年)『Feeling The Magic /ジョニー・ブリストル』(1975年)『Bristol's Cream /ジョニー・ブリストル』(1977年)『Strangers /ジョニー・ブリストル』(1978年)『Free To Be Me /ジョニー・ブリストル』(1981年) 上記の「5枚」が特に傑作とされていまして、 中でも『Bristol's Cream』(1977年)が、 群を抜いての超傑作だとボクは思っています。 青春のやるせなさと都会的な甘さが溶けあって混じりあった洗練された世界、 言ってみれば、「ノーザン・ソウル」と 「AOR」が うまい具合に混じり合った感じが、 この作品によって「完成させられた」といってもいいと思います。 そしてその余波を受けて次作『Strangers』と続いていきまして、 ここまでの4枚は何年か前に「日本盤」でも発売されましたので、 入手し聴くことが出来たのですが、 それから3年あけての次作『Free To Be Me』を入手することが出来ず、 しかしようやく先週手に入れたというワケなのです。 聴いてみますと、やはり良いです(^^) それまでの作品同様に「腕利きのミュージシャン」による「メロウ&グルーヴ」に、「苦みと甘さ」がうまいぐあいに同居した「大人の世界」が展開されています。 そして今作品では、それまでの作品以上に「ドライブデート必須アイテム」的なサウンドを意識した 仕上がりっぽくなっています、 まぁこれは「時代の要請」みたいなものなのでしょうか。「優しさと青春のやるせなさ」と「金のネックレスが似合う感じ」が同居した、「ジョニー・ブリストル」ワールド、 まさに「ボズ・スキャッグスを黒くした感じ」で実に良いです(^^)