アメリカ大学院のオリエンテーション
こんにちは、アメリカに留学中のきたろうです。今日は海外の大学のオリエンテーションをご紹介したいと思います。私は日本の大学に通ってからアメリカの大学院に来たため日米間のオリエンテーションの違いに大変驚きました。ここでは3点ほどご紹介したいと思います。①期間が長い(留学生用のオリエン二日間、アメリカ国内の学生と混じって三日間、プログラム用のオリエンテーションが一日の合計6日間)②朝食、昼食、夕食が提供される③きめ細かいマイノリティーグループへの配慮があるアメリカの大学のオリエンテーションは日本の大学よりも期間が長く、またコンテンツも非常に充実しています。どのセッションでも必ず"Congratulations! Welcome to our campus!"と笑顔で話してくれて新入生の帰属意識を高めてくれます。また、驚くことにオリエンテーション期間は朝食、昼食、夕食が大学から提供されました。日本では正直考えられないことです。食事の準備は片付けを気にせずイベントに参加できるのは非常に有り難く、浮いた時間で友人づくりやオリエンテーションの説明に専念することができました。オリエンテーション期間は着替えてキャンパスに足を運び、帰ってきたらそのまま寝てまた次の日のオリエンテーションに参加するというサイクルを繰り返しました。オリエンテーション期間は必ずネームタグを付けるのですが、名前の横にpronounsのシールを貼ることになります。これはGender Pronounsといって自分を指す代名詞を相手にどう使用してもらいたいか示すものです。男性であればHe/His/Himになりますし、女性であればShe/Her/Hersになります。どちらでもない場合にはThey/ Their/ Themを使用します。中にはHe/ Theyのように二つ以上のPronounsを使っている方も実際にいました。会話の中で間違ったPronounsを使用して不快な思いをしないようするための配慮だと考えられます。言語の壁があってコミュニティに入りにくい留学生のためのオリエンテーションもあって、大学側のきめ細かな配慮を最初のオリエンテーションから感じた次第です。備忘録としてオリエンテーションのスケジュールを載せておきます。【初日】留学生向けオリエンテーション9:00-10:00 Bfreakfast & Opening Session10:15-11:00 Immigration and Documentation 10111:00-11:30 Presentation by International Exchange Office11:30-12:00 IT session12:00-13:00 Resouces for Navigatign Around the City/ Making Your Campus Your Home13:00-14:00 Lunch14:00-15:00 Campus Activity15:00-16:00 Snack Break and Activity16:00-17:30 Dinner and Cultural Sharing Activity【二日目】留学生向けオリエンテーション9:00-10:00 Bfreakfast 10:15-11:15 Library Presentation11:20-12:30 Academic Policies and Procedures12:30-13:30 Lunch14:00-17:00 Mall Trip17:30- Grab and Go Dinner【三日目】全体オリエンテーション9:00-11:00 Bfreakfast & Opening Session11:30-12:30 Lunch11:30-14:00 Grad Resource Fair13:00-14:30 Presentation by Academic Advisor14:30-15:30 Learning Resources Presentation15:30-16:30 Academic Integrity17:00-19:00 Big Prize Trivia and Dinner【四日目】全体オリエンテーション9:00-10:00 Bfreakfast 10:15-11:00 DEIB(Diversity, Equity, Inclusion, Belonging) Presentation11:30-12:30 Library Presentation12:45-13:30 Lunch14:00-15:00 Professional Headshots/ Dealing with Imposter Syndrome/ Canvas course requirement15:15-16:15 Student Involvement Fair17:00-18:30 Painting with a Twist【五日目】全体オリエンテーション9:00-10:00 Bfreakfast11:00-14:00 Museum Private Tour/ Slavery Campus Tour/ Mural Tour15:00-17:00 Welcome Back Reception(A taste of local food, Free SWAG, Big Prize Giveaway, Photo Booth, etc.)【六日目】プログラムオリエンテーション9:00-10:00 Bfreakfast & Opening Session10:30-12:00 Program Orientation12:00-14:00 City Tour by Peer Advisors30代後半の自分にとっては盛り沢山で少し疲れた一週間でしたが、たくさんの友人にも恵まれ授業前の楽しい一週間となりました。オリエンテーション前は友人ができるか不安で誰も知り合いがいない高校に入学した新入生のような気持ちでした。社会人を経験して10数年ぶりに学生に戻ったという大きな環境の変化も不安を助長していたのかもしれません。けど、一旦コミュニティの中に入れば自分の居場所はあるのだと思うことができました。オリエンテーションを開催してくださったスタッフと大学の配慮に感謝です。アメリカの大学は確かに学費が非常に高いですが、その分お金を投じて学生にもしっかり還元していると思いました。統計ソフトやその他非常に使い勝手が良いサイテーションツールのライセンスが付与されています。研究を進める上でこのようなツールは必須であり、このような点は日本の大学も学ばなくてならないと思った次第です。長くなりました。オリエンテーションについては書きたいことが書ききれなかったので次回にします。留学を検討されている方の参考になれば幸いです。Kamel